4月号
「兵庫県外国人学校協議会交流会2023」
音楽を通して戦争のない平和の世界を祈る
阪神・淡路大震災に見舞われた1995年に、神戸近隣の外国人学校が、互いに助け合い、震災からの復旧を支援することで設立されたのが、兵庫県外国人学校協議会。これまで、交流会やコンサート、スポーツイベントなどを通して、異なる民族や国籍を超えて相互理解や国際感覚をもった子どもたちを育てる活動を行ってきた。
2月25日には、兵庫県内外国人学校、公・私立学校との交流音楽会「兵庫県外国人学校協議会交流会2023」が神戸文化ホールで開催された。兵庫県立神戸高等学校と親和中学校・親和女子高等学校の招待校と、8校の外国人学校の計10校、小学生から高校生までが参加、英語、中国語、ドイツ語、韓国語、日本語で開会宣言が行われた。
「ますます多様化する世界の中で、それぞれの文化的背景を大切にしながら、地域の多文化共生社会の実現と世界平和の推進を」と芦屋インターナショナルスクール校長ジェイ・バルク兵庫県外国人学校協会会長。さらに、今回の音楽交流会の計画の推進、協賛を行った国際ロータリー第2680地区神戸東ロータリークラブ井元憲生会長は、「次代を担う青少年や学生の皆さんに、国際ロータリーの目的でもある国際理解・親睦・平和の推進、多様性の尊重の気持ちを育んでもらい、戦争のない希望をもてる世界を」と平和への思いを述べた。
神戸中華同文学校は民族楽器による演奏、マリストブラザーズ国際学校はジャズバンド、聖ミカエル国際学校、神戸ドイツ学院インターナショナルは太鼓・歌・ダンス、神戸朝鮮高級学校は高句麗チャンゴの舞…招待校の親和中学校・親和女子高等学校、神戸高等学校は研鑽を積んだコーラスを披露。来場者もそれぞれの国が時間をかけて築いてきた音楽文化の素晴らしさに拍手喝采で応え、国や民族を超えた相互理解を深めるひとときとなった。最後は、参加者全員で記念撮影。戦争のない平和な世界を祈りながら閉会となった。