2021年
9月号
9月号
GLION MUSEUM 名車との出会い vol.17
流麗なボディラインの救世主
─BMW700─ (1960年)
第二次世界大戦で大ダメージを受けたBMWは1951年にようやく本格的な四輪車生産を再開し、優雅なスタイルの501をリリースするも経済混乱の中で売れ行きは低調、その後も不振が続いて1950年代末には経営危機を迎えた。その頃のBMWを支えていたのはイセッタ250やその改良版の600といった超小型車だったが、この流れを継承し開発されたミドルクラスモデルが700だ。流れるようなフォルムはイタリア人デザイナー、ミケロッティの傑作のひとつに挙げられる。BMW初のモノコック構造の軽いボディに、当時最強の二輪車、R69の空冷水平対向2気筒OHV697ccエンジンを乗せ、最高速度125km/hと十分な性能を発揮。最終的に700シリーズは約8万台のセールスを記録、BMWはピンチを脱した。
※参考資料 デイビット・キーリー『BMW物語』アスペクト 『ワールド・カー・ガイド14 BMW』ネコパブリッシング
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営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日及び第2水曜日
https://kobe.bmw.jp/sannomiya