ぶらり私のKOBE散歩　わたしは神戸のピアノ

2015年
6月号

日本真珠会館「神戸パールミュージアム」の約1万粒の真珠を手作業で連ねたパールツリー

ぶらり私のKOBE散歩　わたしは神戸のピアノ

天宮遥 Haruka Amamiya

ピアニスト・天宮遥さんとお気に入りの神戸を歩きます。
昼下がりの一日、神戸には穏やかな、“はるか流”サウンドが流れていました。

神戸っ子。神戸大学発達科学部、兵庫教育大学大学院芸術専攻卒業。ピアニスト、ラジオパーソナリティー。作品はオリジナル曲のほか、CMソング、映画音楽など多岐に渡る。リクエスト曲にピアノ演奏でこたえる、ラジオ関西「天宮遥のわたしはピアノ」（日曜日あさ８時放送）は、日本民間放送連盟賞優秀賞を受賞。天宮遥ＨＰ http://amamiyaharuka.com
●天宮遥オリジナルCD 『Dear Cloud』『IZUMI』『蒼い花』『ひと粒の真珠から』 iTunes／music.jp／レコチョク/ Amazon にて配信中
●新曲（配信限定販売）２０１５年６月１日「Real Blue（リアルブルー）」青春群像を描いた映画「invisi blue」の主題歌で、青春の迷いと不安を全力で駆け抜けるロックテイストの元気がでるサウンド。天宮遥音楽講座「天宮遥の童謡を歌おう！」「夢の弾き語り講座」「天宮遥の歌謡曲を歌おう！」各講座は神戸新聞カルチャーセンター姫路・三宮・六甲 NHKカルチャーセンター西宮・大阪にて開講中。

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気軽に海を感じる非日常クルーズ「ファンタジー号」

　毎週土曜日17時半～、ラジオ関西で放送されている「クルージング・カフェ」は、今年創業130周年の早駒運輸のBOSSこと渡辺真二社長がパーソナリティーをつとめ、天宮さんはアシスタントとして活躍。早駒運輸が運営する港めぐりの観光船「神戸シーバスファンタジー号」でもたびたび収録が行われています。ファンタジー号は45分間のクルーズで、時間ごとに刻一刻と変化していく海の色、港の風景も魅力的。観光客の方だけでなく、神戸に暮らす皆さんにもおすすめです」と天宮さん。
　船内はかわいいカフェ風。コーヒーやお菓子を楽しみながら、女性お一人でも気軽に乗船できます！乗船員のみなさんの細やかな心づかいにも感動します。
　ファンタジー号が発着する神戸港中突堤「かもめりあ」2階には、専用のゲストスペース「サロン・ド・エルミタージュ」があり、現在はイベントクルーズ前のウェイティングルームなどに利用されていますが、サロンパーティーとクルージングを組み合わせたイベントなど、おしゃれなパーティーも企画されています。

海風を感じながら45分間のクルージング

スタッフの小畠浩美さんと

ブレンドコーヒー（310円）、焼きドーナツ（250円）、フロインドリーブのミックスクッキー（648円）

ファンタジー号の制服のバービー

ファンタジー号と港をのぞむ「サロン・ド・エルミタージュ」

■神戸シーバスファンタジー号

10：00～18：00　毎時00分出航
※10：00、12：00、17：00、18：00は臨時便
料金／大人1,200円 60歳以上1,000円小学生600円
乗船場所／中突堤中央ターミナル「かもめりあ５番桟橋」
お問い合わせ／0120-370-764（09:00～18:00）

真珠のまち・神戸の歴史ある建物「日本真珠会館」

　演奏活動や、作曲などの合間をぬって、「外国人居留地がもたらした西洋音楽の普及について」の調査をライフワークとする天宮さんの所属する事務所は、旧居留地にある「日本真珠会館」の中にあります。国の登録有形文化財にも指定されている歴史ある建物で、一階は「神戸パールミュージアム」として一般公開されています。日本真珠会館は、1952年、真珠の輸出や加工に関わる産業の発展のため、当時真珠取引の中心地であった神戸に建設されました。「当時としては最先端の、西ドイツ製の窓やエレベーターが設置された貴重な建物で、地下には厨房や電話交換室の跡が残されています。4階のホールの南側一面の大きな窓は、射し込む自然光によって真珠を選別するための窓なんです。神戸の街と、旧居留地を愛する者としては大好きな場所です」と天宮さん。真珠の養殖に重要な、海の環境を守るために森林を守り育てようという「ＮＰＯひと粒の真珠から」の活動にも賛同している天宮さんは、活動のテーマソングを手がけています。

日本真珠会館「神戸パールミュージアム」の約1万粒の真珠を手作業で連ねたパールツリー

戦後復興の証として建てられた日本真珠会館

「パールブリッジ」をモチーフにした木製からくり人形

真珠産業を紹介する資料や展示物

中庭にて

美しいパールの輝き

■神戸パールミュージアム

TEL.078-332-8050
神戸市中央区東町122日本真珠会館1階
開館／10：00～17：00
休館／土、日曜日と祝日

素材に手間を惜しまない「檜垣」のお寿し

　巻き寿し、箱寿しの専門店「檜垣」。「お持ち帰り用に包んでいただいた巻き寿しは、差し入れやおつかいものにとても喜ばれます」と天宮さん。ふわふわの厚焼き玉子や、薄味のだしで何時間もかけて炊き、味を濃縮させたしいたけなど、巻き物の素材ひとつひとつに手間がかけられています。もうひとつの名物「穴子」は、特別に大きく厚みのある天然穴子を選んで仕入れていますが、大きなものはその分、骨がしっかりしているので、全身の骨を一本一本抜くという大変な作業が加わります。それでも「食べ応えがあって脂ののった穴子が良いですね」とご主人。
　天宮さんの大好物「海老の押し寿司」は、車えびを生きたままサッと串に刺してゆがいているので、新鮮そのもののプリプリの歯ごたえ。山椒の香りがきいて上品な味わいです。
　これからの季節は、あじ棒寿し、はも寿し、秋からはさば寿しなど季節のお寿しも登場します。

手間をかけて下ごしらえされた素材を巻いていきます

手前／海老箱寿し（2,300円）、奥／巻き寿し（900円）

「握り寿しのお店はたくさんあるので」あえて巻き寿しや箱寿し専門店にしたという檜垣さん

■檜垣

TEL.078-321-5188
神戸市中央区栄町通2-9-4
営業／10：00～（売切れ次第終了）
定休日／木曜日

「レプロット・ネロ」のワイワイ美味しいイタリアン

　ラジオ番組での打ち上げや、パーティーでよく利用しているのが「レプロット・ネロ」。魚介がメインの南イタリア料理を中心に、イタリア各地の家庭料理や、ワインが楽しめます。ピエモンテで修行した秋永剛シェフは「素材の味をそのまま活かすよう、極力シンプルに」という現地の味を受け継いでおり、ソテーした魚介の濃厚なだしにトマトソースをからめた豪快な「ペスカトーレ」をはじめ、神戸はじめ地元の野菜や新鮮魚介をたっぷり使ったお料理がおすすめ。他にもオーダーを受けてから生地をのばして焼き上げるピザ、手打ちパスタ、生ハム、チーズなどメニューは多数あります。
　お子様連れのグループがランチを楽しんだり、お一人で訪れてワインと生ハムをゆっくり味わうお客様がいたりと、広々とした店内はパーティーづかいや気軽なバールづかいなど、さまざまな使い方が可能。貸し切りは15名～最大40名、お一人様3500円～予算に合わせて。ランチは950円～で、シェフが毎朝焼く自家製パンがおかわり自由です。

南イタリアのトラットリアをイメージした、広々とした店内

手前／海老と魚介類をふんだんに使ったトマトソースのリングイネ「ペスカトーレ」（1,450円）、奥／前菜盛り合わせ

「お一人様のお客様、お子様連れも大歓迎です」とマネージャーの大西亜希さん（中央）

■Leprotto Nero

TEL.078-392-5541
神戸市中央区下山手通2-12-6　ループトアイースト1階
営業／ランチ11：30～14：30（L.O.）
　　　ディナー18：00～22：00（L.O.）
定休日／月曜日（祝日の場合翌火曜日）

アレックスに通えばキレイになれる、すてきな魔法があります

　天宮さんが10年ほど通い続けているヘアサロン「ALEX」。くせ毛の悩みを抱えていた天宮さんは、髪をカットしたり悩みを解決してくれるだけでなく、「女性がいかに美しくなれるかを考えてくださっている」サロンの魅力を感じているとか。
　オーナー、アレックス・ヤンさんはニューヨークで活躍し、流行にばかりとらわれがちの日本の女性に、個々の美しさを最大に引き出すサロンを、と神戸にヘアサロンをオープンしたのだそうです。神戸本店では、ヘアメニューだけでなくフェイシャルケア、ボディケア、ネイルなどのメニューを取り入れ、美の最新情報を発信してきました。
　天宮さんの担当・山口充さんもオーナーの思いを受け継ぎ、その人ならではの美しさを提案してくださいます。「僕が携わらせていただいた方が、その後もずっと、プライベートや仕事の面でもハッピーになれるお手伝いができればと願っています」と山口さん。「カット・ブローしていただくだけで、髪がキレイになれる。山口さんの手は魔法みたいなんです」と天宮さんは話します。