8月号
時代を超えて輝きを放ち続ける（株）平尾工務店のオーガニックハウス
フランク・ロイド・ライトの思想が現代に息づく。
時を経ても色褪せることなく、今もなお世界中の人々を魅了するフランク・ロイド・ライトの有機的建築。
その普遍的な理念を受け継いだ（株）平尾工務店による作品が今、この地域に広がっている。
帝国ホテルを始め、数々の有名建築を手がけた近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト。著名な建築家ほど大規模な建築が取り上げられるが、ライトは住宅作家と言われるように、生涯に渡って人々が快適に過ごせる住宅の実現に力を注いだ。
フランク・ロイド・ライトが提唱した「有機的建築」の思想を正統に継承し、晩年のライト愛弟子であるジョン・ラッタンバリーをはじめ、彼の思想を正統に受け継ぐ建築家と日本人スタッフが、日本の風土に合わせて再構築した住宅作品、それがオーガニックハウス。フランク・ロイド・ライト財団から認定された高い技術を誇るフレンドシップメンバー（株）平尾工務店がオーガニックハウス本部と設計から施工、管理まで一貫して行い、ライトの美学が息づく住宅作品をこの兵庫の地に完成させる（現在、ＡＢＣハウジング神戸東出店中）。永く住み継ぐことのできる住宅が注目される現在、（株）平尾工務店が展開する「オーガニックハウス」への関心も日増しに高まっているのだ。
自然界に存在する生物（花や貝殻）のように、周囲の環境、町並みに溶け込む普遍的なデザインの建物を創造し、提唱したフランク・ロイド・ライト。ライトが設計した住宅に住む人々は、愛情と誇りを感じながら、建築後百年が経過した今も大切に住み継がれている。そんな普遍の神髄が息づく住宅での暮らしが今、私たちの手に届くところまでやってきた。
目先の流行に惑わされる事なく、住むほどに価値を見いだせる住宅。是非一度、その価値ある空間を体感してほしい。
キッチン・ダイニング・リビングは空間の流れを重視し、ドアや壁で仕切らないオープンな設計になっている。建物のサイズは「人間的なサイズを基準とする」という建築思想に沿って、プロポーションを重視した。
深い軒を張り出しや開放的に整列した窓が安定感のあるフォルムを創りだし、有機的建築のエッセンスが豊かに溶け合った外観。水平ラインの強調したデザインに加え、周囲の風景と溶け込みながら調和する色や素材が厳選されている。
フランク・ロイド・ライトの建築思想が活かされ、自然の共生を意識し、室内と野外の連続性を演出した吹き抜けのあるリビング。自然の光と巧みな間接照明が、安らぎと落ち着きを与えている。また、ニッチやブックシェルフなど「魅せる」スペースも空間を素敵に彩っている。
■コンセプト設計者／
ジョン・ラッタンバリー
ニジ・アーキテクチャーパートナー 元タリアセンアーキテクツ主席建築家
直接フランク・ロイド・ライトに教えを仰ぎ、グッケンハイム美術館・マリン群庁舎など、ライト晩年の約10年間、60以上ものプロジェクトに愛弟子として従事した。元タリアセンアーキテクツ主席建築家・プランナーとして、世界中で現在までに250以上のプロジェクトを設計。
フランク・ロイド・ライトの名前は、米国フランク・ロイド・ライト財団とのライセンス契約を基に、許可を得て使用しています。
