2019年
3月号
3月号
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学生を象徴するペン先を模した慰霊塔
国生みのふるさと 淡路島へ ⓾ 若人の広場公園 淡路島に遺る、丹下健三建築
日本建築界黄金期を代表する建築家・丹下健三が設計した建造物が、若人の広場公園内の「平和資料館・戦没学徒記念館」と慰霊塔「永遠の灯」。戦災学徒記念館の展示エリアは、戦争で命を散らした若者たちの遺書や遺品が展示されている。「永遠の灯」は、学生を象徴するペン先を模した慰霊塔。微妙なカーブを描きながら、青空に向かってぐんぐんと伸びていく様子は、記念館で感じた学生たちの悲痛な気持ちを青空に解き放つような、切ない爽快さに心を打たれる。慰霊塔の周囲は見晴らしが良く、遠くまで見渡せる。自らの命を戦争に捧げた純粋で無抵抗な学生たちが、瀬戸内海の軍港から太平洋を目指す姿を眺めるような悲しい絶景でもある。
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右部分が「戦没学徒記念館」、左部端の尖塔が慰霊塔「永遠の灯」
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学生を象徴するペン先を模した慰霊塔
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南あわじ市の南端に位置する。周囲には青く豊饒な海が広がる
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石を積み上げた「戦没学徒記念館」の外壁が見えてくる