12月号
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心と街をクールに 第25回「草屋根の研究会」を開催
10月13日、御影公会堂の集会場で、草屋根の会の研究会が開催された。草屋根の会の代表を務めるのは、一級建築士事務所YURI DESIGN・代表の前田由利さん。
まずは総会として活動の報告や指針の発表、予算承認などがおこなわれ、続いてゲスト講演として2名の講師が登場。まずは尼崎市役所都市計画課課長の相馬美津子さんより、尼崎の都市計画について、『まちメガネで見るあまがさき』という都市計画読本をもとにお話が。都市計画のルールの説明、工業用地を計画変更した市民ぐるみの森づくりなどまちづくりの実例、インフラの補修や縮小化といった課題など、多彩な話題と具体例で時代とまちのあり方の変化を考えさせられる内容だった。
次に会のアドバイザーでもある大阪府立大学大学院生命環境科学研究科教授の山田宏之先生が、世界各地の気温と降水量のグラフや現地の写真をもとに世界の気候分布と植生についてプレゼンを。気候により植生が変わるのは当然だが、豊富なビジュアルで植物の多様性と世界の広さを実感。北欧では建設資材として草屋根を用いる例が多いが、日本と比べ気温が低く降水量も3分の1ほどで手入れが不要なことも理由だという。
草屋根の会は今後も神戸市内の茅葺き民家を訪ねる研修ツアーや草屋根の事例紹介など積極的に活動をおこなう予定。温暖化が進むいまこそ、自然と共生する住まい方を見つめ直す時代だ。緑のチカラで断熱性を高める草屋根は、緑化率向上やヒートアイランド現象の解決にも結びつく。心と街をクールにする草屋根は、今後より注目されるだろう。
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草屋根から街を見渡す
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御影公会堂で開催された第25回「草屋根の研究会」
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ラ・コリーナ近江八幡など国内外の草屋根についても紹介された
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世界各地の草屋根の実例について紹介する山田さん
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尼崎市の都市計画について話す相馬さん
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草屋根の会の代表を務める前田さん
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草屋根で採れた野菜
草屋根の会 事務局 (YURI DESIGN内)
神戸市東灘区御影3-8-4
TEL.078-846-5125 FAX.078-846-6525
e-mail green@kusayane.com