8月号
![](https://kobecco.hpg.co.jp/wp-content/uploads/2016/07/20160800901-770x1017.jpg)
“特別なもの”との出会い ベール・ド・フージェールの家具
佐藤よし子がご紹介する今月の逸品
北野にある、美しいショーウィンドウ。10年ほど前、美術館かと思い、吸い込まれる様にドアを開けてしまったのが、私とお店との出会いでした。
今日でもそうですが、日本で本物の質の良い英国のアンティーク家具を見ることは、当時も難しい事でした。しかし、ベール・ド・フージェールのオーナーによって厳選された家具は、その栄光の時代の輝きを取り戻していたのです。それからの信頼関係は今も続き、折を見ては伺い、一期一会の逸品の勉強をさせて頂いております。
この連載では、佐藤よし子が、ベール・ド・フージェールの“今月の逸品”を、毎月ご紹介します。
今回の逸品は、1880年頃のイギリスでつくられた、チッペンデールスタイルの椅子です(トーマス・チッペンデール:1718年~1779年。イギリスの家具職人・デザイナー)。オリジナル革の手入れの行き届いた座面は、専用のクリームで磨き上げられています。
![セティ。英国のチッペンデールスタイルのセティは、デザインを楽しむため、壁際に](https://kobecco.hpg.co.jp/wp-content/uploads/2016/07/20160800802-690x602.jpg)
セティ。英国のチッペンデールスタイルのセティは、デザインを楽しむため、壁際に
![アームチェア。英国ではこれらは、家の主のための椅子として、ダイニングのエンドに配されます](https://kobecco.hpg.co.jp/wp-content/uploads/2016/07/20160800803-690x890.jpg)
アームチェア。英国ではこれらは、家の主のための椅子として、ダイニングのエンドに配されます
![素材は数あるマホガニーの中でも最高峰のもの、手彫り。貴族のステイタスシンボルであった、シノワズリーを感じさせます](https://kobecco.hpg.co.jp/wp-content/uploads/2016/07/20160800804-690x562.jpg)
素材は数あるマホガニーの中でも最高峰のもの、手彫り。貴族のステイタスシンボルであった、シノワズリーを感じさせます
![閑静な異人館街の一角にある「ベール・ド・フージェール」。ヨーロッパでの独自のネットワークにより、1800年代初期から1900年代にイギリス、フランスで製造された“本物”のアンティーク家具や照明、装飾品に出会うことができます](https://kobecco.hpg.co.jp/wp-content/uploads/2016/07/20160800901-690x911.jpg)
閑静な異人館街の一角にある「ベール・ド・フージェール」。ヨーロッパでの独自のネットワークにより、1800年代初期から1900年代にイギリス、フランスで製造された“本物”のアンティーク家具や照明、装飾品に出会うことができます
![神戸北野高級アンティーク家具専門店](https://kobecco.hpg.co.jp/wp-content/uploads/2016/07/20160800902.jpg)
神戸北野高級アンティーク家具専門店
ベール・ド・フージェール異人館通店
神戸市中央区山本通2-8-12
TEL. 078-261-9193
http://www.verre-de-fougere.com/
WAREHOUSE
神戸市中央区山本通4-26-14
佐藤 よし子(さとう よしこ)
1988年、日本初の英国式フィニッシングスクール『ザ・クイーンズ・フィニッシングスクール』を神戸にて開校。ハウスキーピングやテーブルセッティング、マナーについて指導。『ダウントンアビー』の世界などをレクチャー。NHKテレビ『美の壺』、『グレーテルのかまど』、雑誌『家庭画報』、『婦人画報』など各種メディアにて活躍中