11月号
地域と共に創る 神戸マツダファンフェスタ2019 in TAMBA 開催
9月7日~8日、丹波市の兵庫県立丹波の森公苑で神戸マツダファンフェスタ2019が開催された。夏の名残の残暑厳しく汗ばむ陽気だったが、高く青い空に秋の気配を感じ、天候に恵まれたこともあって多くの来場者たちが駆けつけた。
今回は緑豊かで文化と自然の調和がとれた丹波で開催するにふさわしく、『新時代 人・クルマ・自然のハーモニー!』をテーマとして、地域と共に創るイベントに。兵庫県内のマツダファンのみならず、丹波市やお隣の丹波篠山市からも地元の人たちが気軽に訪ね、どこかアットホームな雰囲気。
メイン会場へのアプローチとなる芝生広場には、ターフのカーペットに沿ってズラリとブースが80ほど並んで壮観。飲食店は約30店舗で、特に地元丹波のグルメやスイーツが注目を集めていた。県内各地からも人気のお店が集結し、来場者たちはひょうごの美味を大いに満喫。ほかにも物販やワークショップ、カーライフグッズのブースもあり賑わっていた。
メイン会場のエントランス前にはデビューしたばかりのMAZDA3をはじめとする展示車両が7台並びお出迎え。見るだけでは満足出来ないと試乗コーナーも人気の様子。ほかにもマツダの技術力を肌で実感できるSKYACTIV-VEHICLE ARCHTECTURE体験会、安全への思想設計を体感できる高齢者運転シミュレーション、VRゴーグルでサーキットの興奮を味わえるグランツーリスモ体験など、多彩なアプローチでクルマの魅力を伝えていた。
子ども向けのアトラクションも充実。親子整備体験はなんと定員の4倍もの申し込みが。自由に遊べるキッズランドには往年の名車、R360クーペが段ボールで再現され、子どもはもちろんマニアも熱心に見入っていた。神戸市ごみ分別キャラクター「ワケトン」の作者、イラストレーターのザ・ロケット・ゴールド・スターこと山崎秀昭さんのお絵かきワークショップも盛況で、トミカがもらえるスタンプラリーに走る子どもたちも。
ステージイベントではマツダ本社の猿渡本部長による講演「マツダが考える人間中心の開発哲学」や、MAZDA3の開発責任者の対談があり、マツダならではのクルマの魅力が語られた。また、神戸出身で世界で活躍中のギターユニット、DEPAPEPEも来場し、マツダ車の走りのような美しいハーモニーを響かせた。ステージ入口のロビーにはパネル展示で神戸マツダの歴史や活動の紹介パネル、サプライヤーの展示も。
今回はKissFMともタッグを組み、セレモニーにはターザン山下さんや珠久美穂子さんも登場。親子DJ体験ブースも設けられた。
丹波は兵庫県の中心に位置しているので、神戸や阪神間はもちろん、播磨や但馬などからもドライブにはもってこいのロケーション。多くのドライバーたちがマツダ車ならではの快適な走りを実感しながら、道中も楽しんだに違いない。
地域とともに、丹波の魅力を伝えたい
神戸マツダ 橋本 覚 代表取締役社長
神戸マツダファンフェスタはこれまでは主に神戸や淡路で開催してきましたが、我々のテリトリーは兵庫県全体ですので、もっといろいろな地域で開催しようと今回、丹波市にお世話になることにしました。
令和を迎え、マツダはMAZDA3からはじまる第7世代のラインナップを展開していきます。そんな新時代に相応しく、今回から弊社の創新ビジョンで掲げている「5HAPPY」、お客様の幸せ、社員とその家族の幸せ、協力者の幸せ、地域の幸せ、社会・環境の幸せというミッションに加え、2015年に国連が2030年の目標として定めたSDGs(持続可能な開発目標)の17の目標と169のターゲットも意識しながら、地方創生や地域貢献という新しいテーマで取り組ませていただきました。
昨今、地方の人口減少が問題となり、丹波もその例外ではありません。開催に先立って丹波市長へご挨拶に行きましたが、なかなか丹波のことを知ってもらえないとおっしゃっていました。しかし、丹波は黒豆や栗、山の芋やお米、お茶など食材の宝庫で、お酒も美味しく、焼物も盛んなところです。そんな丹波の魅力を私どものお客様に知っていただきたいですね。また、丹波までの道のりもお客様に楽しんでいただければと思います。
行政や観光協会、JAなど丹波のみなさまの多大なご協力で、地域のみなさまとこのイベントを創っていくことができました。もちろん、開催しただけで地方創生になるというほど甘くはありません。しかし、我々が地元のみなさまに溶け込みながら、何かを生み出し、発信していくことで、地域の活性化に少しでも貢献できたら良いなと思います。
また、今回よりSMSでの告知、QRコードでの受付などITを活用し、瞬時にご来場の状況がわかるようになっただけでなく、効率化により働き方改革にも結びつけました。
今後も兵庫県を広く捉えて、さまざまな方々に地域の魅力を感じていだけるよう、神戸マツダファンフェスタを展開していきたいと考えています。