2015年
4月号

Report KOBE 「にほんごの教え方、教えます。」日本語の教え方を伝えて10周年

カテゴリ:文化・芸術・音楽

NPO法人実用日本語教育推進協会(THANK’s)

 THANK’s(NPO法人実用日本語教育推進協会)はオリジナルのテキストとそれに対応した指導書を作成し、主に「ボランティアで外国人に日本語を教えたい」という人たちのための教え方講座を開講し、また毎週「にほんご交流サロン(外国人のための日本語教室)」を開催している。
 2004年に設立され、7人の設立メンバーの頭文字をとってTHANK’sと名づけられたこの協会の活動は、今年10周年を迎えた。7人はそれまでも日本語学校や大学で日本語を教えてきた経歴を持ち、HIA(兵庫県国際交流協会)主催の講座の講師としても活動していた。「私たちは、自然に当たり前に日本語を習得し、話しています。そんな日本人が日本語をしゃべれない人に教えることは思いのほか大変ですが、基本的な知識と外国人に教えることのおもしろさや楽しさを伝えたいと思って活動しています」と、浅田まり理事長は話す。
 THANK’sでは、教えるためのポイントとして、①意味を伝えること ②形を伝えること ③大量練習 を挙げている。とにかく日本語をたくさん話し、会話すること。「教えた相手がどんどん話せるようになると、学習者と教える側のお互いの喜びにつながります。ボランティアは喜びがないと続きませんよね」と浅田さん。
 THANK’sで講座を受けた修了生はこれまでに700人を超え、各地のボランティア教室で活躍している人も多い。また、さらに教え方がうまくなりたいとTHANK’sのインストラクター認定試験を受ける人もいて、ボランティアとしての教え方のレベルがどんどん上がっている。
 週3回開催している「にほんご交流サロン」には、日本人と結婚して日本に来た人や、小学校や中学校で英語を教えている先生たち、日本の会社や工場で仕事をしている人たちなど多くの外国人が、日本語の勉強とともに、いろいろな交流を求めてやってきている。「にほんご交流サロン」のスケジュールは、プロの日本語教師によるグループレッスンと、ティータイム、そしてそのあと、ボランティアによるマンツーマンレッスンとなっている。
 また、HAT神戸にあるTHANK’s事務所では、1年に2回の教え方講座(基礎コースからスタート)を開講している。主婦や定年退職後の余暇に、ボランティアをしたいという受講生が、神戸はもちろん、県外からも参加しているという。
 「日本語を教えるボランティアがしたい」と思われる方は、まずは「にほんご交流サロン」の見学を。

プロの日本語講師による教室を見学できる「にほんご交流サロン」


「THANK’s創立10周年記念の集い」でこれまでの活動を振り返る高畑笙子前理事長、浅田まり理事長(3月7日神戸外国倶楽部にて)


学習者用オリジナルテキスト(スペイン語版)


あいさつする理事メンバー


■お問い合わせ

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神戸市灘区摩耶海岸通2-3
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