2025年
6月号
6月号
ビフテキのカワムラで〝本物〟の神戸ビーフを心ゆくまで
ビフテキのカワムラ Premium 北新地店
2020年にオープンしたビフテキのカワムラPremium北新地店。その名の通り関西エリアの各店よりワンランク上のラインで、自慢の神戸ビーフは基本的に最優秀牛など品評会上位のものを扱い、メニューには伊勢海老などビフテキ以外の高級食材も。大型のセラーには、店長自ら厳選したワインが並んでいる。
空間もまた〝ご馳走〟だ。半円形の鉄板はまるでオペラの舞台のようで、その背景には水槽が彩る。この空間構成は創業者、川村春二オーナーシェフのこだわりだとか。座席配置もゆったりしており、個室も5室(6名×3室・10名×2室)ご用意。
「WAGYU」の頂点を求め、一流ホテルの紹介で訪ねる外国人も多い。万博で来日する海外のVIPも、ここでカワムラの味の虜になるだろう。
神戸ビーフのプロフェッショナル カワムラがお届けする神戸ビーフ講座⑭
神戸ビーフ由来の地名
最初に「神戸ビーフ」の名を轟かせたのは、神戸から出荷された三田など有馬郡の雌牛であることは以前ご紹介しました。
これらの牛の産地から神戸への輸送ですが、当時は貨車やトラックなどはありませんので、牛たちが博労に牽かれて歩いてやって来たということになります。三田から神戸は約25㎞。1日で到着しますので、移動による目方の減少が少ないというのも利点だったのでしょう。
その道のりは有馬街道=岡場~箕谷~平野のルートですが、この名残が北区山田町に現在も。それは国道428号線の交差点や阪急バスの停留所でおなじみの「水呑」という地名で、三田から神戸に向かう牛たちがここで水を飲んで休息したことにちなんでいます。















