2月号
祝!開業 新幹線で旅する福井
来る3月16日、北陸新幹線が金沢から福井・敦賀へと延伸する。神戸からだとのりかえが生じるが、それでも時間は短縮される。これを契機に魅力がますます向上中の福井県へ、できたての新幹線の「乗り初め」を兼ねて出かけよう!
北陸新幹線のターミナルとなる敦賀駅。関西からの特急サンダーバードとののりかえは上下移動でスムーズだが、ちょっと途中下車するのも楽しい。駅前の新しい複合施設「otta」なら、駅前で地魚や名産のおぼろ昆布などをワンストップで。
敦賀を出て長いトンネルを抜けた新幹線は福井平野へ。その南部に新設された越前たけふ駅の目の前には、ユニークな道の駅がオープン。テラスは絶好の新幹線ビューズポット。鮮魚店が手がけるレストランでは越前かにをはじめとする地元の魚介のほか、ご当地グルメのボルガライスも味わえる。老舗直営の越前そばのお店もあり、おみやげものも充実し、海鮮BBQも楽しめ、まぐろ解体ショーなどのイベントも多彩と盛りだくさん。さらに観光案内所も併設、ここを拠点に周遊するといい。越前市は大河ドラマで話題の紫式部が都以外で唯一住んだことのある地で、ここでの彼女の暮らしぶりが偲べる紫ゆかりの館や、平安風の庭園から日野山を望む紫式部公園は趣がある。また周辺は刃物、箪笥、和紙、焼物、眼鏡など伝統産業の宝庫で、産地を巡るのも一興だ。
次の駅は福井。駅近くの養浩館庭園を散策した後は、恐竜列車や恐竜バスに乗って勝山の恐竜博物館まで足を延ばそう。動くティラノサウルスなどリアルな展示が醸す没入感に背筋が震えるが、エンタメ性が高いだけでなく福井で発掘された化石をはじめ標本資料も充実、知的好奇心まで満たしてくれる。興味がある方は新設された化石研究体験コーナーもぜひ。帰路には曹洞宗の大本山、永平寺で禅の精神にふれるもよし、九頭竜川を望む新スポットESHIKOTOで美酒「黒龍」や洗練された料理に癒やされるもよし。
新幹線は続いて芦原温泉駅へ。福井県が誇る名湯、芦原温泉は基本的に自家泉源で、宿や施設によって泉質が微妙に違うので何度でも通いたくなる。芸妓も活躍中でお座敷遊びも。近隣には北前船で栄えたまちなみが残る三国湊、荒々しい景色が魅力の東尋坊、浄土真宗の聖地の吉崎などみどころも多い。
越前市とあわら市では片道500円の観光タクシーが便利なので、上手に利用しよう(期間・時間など諸条件あり)。なお、今回ご紹介した施設やメニュー等には要予約や期間限定の場合もあるのでご注意を。詳しくは(公社)福井県観光連盟まで。
お問い合わせ
(公社)福井県観光連盟
TEL/0776-23-3677
福井県公式観光サイト
ふくいドットコム
https://www.fuku-e.com/