2024年
2月号
2月号
「桜梅桃李の会」結成|甲南会など一般社団法人の3同窓会
35万人超の連携で、母校の知名度向上、学生支援、地域貢献目指す
少子化時代で学校経営が厳しくなる中、母校の知名度向上や学生支援、地域社会への貢献を目指そうと、一般社団法人として活動する東西の三同窓会が連携協定を結んだ。
学習院桜友会(東京都豊島区)1921年設立、東園基政会長、会員14万8千人▽成蹊会(東京都武蔵野市)1936年設立、高井昌史会長、会員10万7千人▽甲南大学同窓会甲南会(神戸市東灘区)1957年設立、丹羽一郎会長、会員10万8千人―の3団体。
3団体は旧制高等学校時代からの友好関係だが、連携協定のきっかけはコロナ禍の2年前。一社法人としての活動を模索していた甲南会が成蹊会を訪ねた際、相互交流を深めながら、諸課題の解決を図りつつ母校の力になれないだろうかと提案。成蹊会が賛同し、すぐさま桜友会にも話が持ち込まれ、とんとん拍子で準備が進んだ。
桜友会の桜、甲南会の梅、成蹊会の桃李と、各団体の歴史的、地理的象徴の花と、古今著聞集の記述にちなんで「桜梅桃李の会」と命名。35万人超の連携規模で、混迷の時代の諸問題に向き合っていく。
発足署名式は11月24日に東京都内であり、各団体から24人が出席した。宣誓書に署名後、桜友会の東園会長は「社会の変化に応じて、互いに切磋琢磨し、母校、後輩のために活躍できる会でありたい」と挨拶。成蹊会の高井会長は「3団体がスクラムを組むことで、この難局を乗り越えられる」、甲南会の丹羽会長は「歴史ある団体の新たなつながりを、どこにもないものに育てて、母校発展に努めていきたい」と誓い合った。