2024年
2月号
2月号
マダム・チェリーのpetit bonheurちいさなしあわせ
私が歩んできた道は、ずいぶん長くなりましたけれど、いつも必ず見えていた光景があります。それが宝塚。“我が心の故郷”です。
物心ついた時にはもうファンだったの。幼い頃から母と叔母に手を引かれて観劇に行ってましたから。成長して自分の考えを持つようになってからは、「私も舞台に!」って…。憧れますよね、だって舞台の美しさときたら夢のようでしたもの。少女になってその学舎で得たものは、現在の私の支柱になっていると思います。
宝塚の駅に降りると、自然に背筋が伸びて口角があがるの。そして晴れやかに劇場に向かうんですよ。
観劇の後のお土産は、母と通っていた頃から変わらず『寶もなか』。“ 打出の小槌”に“大判小判”、おめでたい意匠も、あんこを詰めながら売っているところも変わらないんです。縁起がいいから、お友だちに贈ることも多いの。
昔からある町のお菓子屋さんは大切にしたい。映画や音楽を見たり聴いたりすることで昔を思い出すように、食べ物も、そのお味からタイムスリップできます。母と一緒にいただいたもなかを、今は孫と一緒に。私のしあわせです。
撮影協力
宝塚 永楽庵
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マダム・チェリー
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