9月号
食のよろこびを、一から、豚饅から。
子ども達の豚饅づくり体験「老祥記放課後キッチン」
南京町の「老祥記」が、神戸の子ども達に食育の機会を…との想いから7月24日(日)、豚饅づくり体験教室「老祥記放課後キッチン」を開催。老舗の味を作って試食するワクワク体験を子ども達が楽しんだ。
「老祥記」は昨年10月、神戸市内の飲食店とコラボしてオリジナル豚饅を開発する「ドリーム豚饅プロジェクト」を始動。第1回はカレー豚饅を4月に販売し、計1600セットを完売した。今回のイベントはその収益を活用。7月24日(日)に神戸ハーバーランドの神戸市総合児童センター(こべっこランド)で、子ども達が無料で豚饅づくりを体験できる「老祥記放課後キッチン」を開催した。午前・午後、各20人の募集に、何と500人以上の応募があり、抽選で選ばれたラッキーなキッズが豚饅を包み、出来立てアツアツを試食した。
参加した子ども達は「おいしくできて嬉しかった」「皮が破れないか心配だったけれど、ギリセーフだった」と、いずれも満足げ。
「老祥記」四代目の曹祐仁さんは「豚饅づくりを通して、楽しく作る、楽しく食べる、楽しく学ぶという3つの“楽しく”を体験してもらい、食の素晴らしさを伝えたい。おいしいものがどのようにして出来上がるのか。そしてお店や料理人がどのような想いでつくっているかということも知ってもらうことで、食を大切にする文化の育成につながれば」と話す。
こべっこランドでイベントを運営する井上さんも「私が過去に担当したイベントの中でも断トツの人気ぶり。無料で参加しやすいという条件に加え、神戸の超人気店の味を自分で作ることができるのがポイント。曹さんのお話も上手で子ども達も調理の魅力にグイグイ引き込まれていました」と絶賛する。
「“おいしい”を作って、楽しむ」。その感動を廊下で待っていた親御さんに報告する子ども達。飛び切りの笑顔とワクワクの感動がハーバーランドにあふれた。