2021年
5月号
5月号
神戸のカクシボタン 第八十九回 今春から役者にも挑戦!!漫才師コンビ『ブランケット』
写真/文 岡 力
「コンビを結成したのは小学6年の時ですね」と顔を見合わせながら答えるのは関西を拠点に活動する漫才師コンビ『ブランケット』(しんいち・たくちゃ)。これまで様々な賞レースに出場し多くのタイトルを獲得。2015年に行われた『第50回上方漫才大賞』では新人賞にノミネートされた実力派だ。子供の遊びでスタートし高校時代には『M-1グランプリ』にもエントリーした。そんな彼らが所属先に選んだのは老舗の『ケーエープロダクション』だった。「吉本や松竹の養成所へ行くとお金がかかるので色々探しました。現在の事務所は横山ホットブラザーズ師匠の名前があったので連絡しました。結果、ネタを見せることなく所属になりましたけど…」とツッコミ担当のしんいちさんは笑う。デビュー時、互いに相撲が好きだったこともあり『うっちゃり』というコンビ名で活動していた。だが、社長から「もっちゃり」していると言われ服を買ってもらうことを条件に変更した。今後の目標をボケ担当のたくちゃさんに尋ねたところ「たくさんのことに挑戦しながらもゴールは漫才師でありたいです。コロナの影響で漫才をする機会が減りました。なんとか秘策を探したいですね」と語る。
今春4月からサンテレビで放送されている連続ドラマ『惑星スミスでネイキッドランチを』(監督・島田角栄、主演・佐藤江梨子)には二人揃って出演している。神戸ポートタワー付近を裸でウォーキングするシーンもあるとのことで要チェックだ。これからも幼少期からの絆で様々なことに挑戦していく。
■岡力(おか りき)コラムニスト・放送作家
ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。連載「のぞき見雑記帳」(大阪日日新聞)「あての履歴書」(大阪スポーツ)