3月号
輝く女性Ⅱ Vol.10
株式会社スリィ インフィニティー 代表取締役 寺谷 真由美 さん
インタビュアー・三好 万記子
人気料理サロン「ターブルドール」代表の三好万記子さんがホスト役となって、輝いている阪神間在住の女性にお話を伺うシリーズ。
おもてなし上手な三好さんとの対談から、どんなオイシイお話が飛び出すことでしょう。
今回、お話を伺ったのは…
株式会社スリィ インフィニティー 代表取締役
お客様の華を引き出すこと。「美しさ」は毎日を幸せにし、人生をも変えてしまえるもの。
今回のゲストは創業54年という歴史のあるトータルビューティサロン「ホワイトハウス」を運営する(株)スリィ インフィニティーの寺谷真由美さんです。真由美さんの女性の美に対するアツい思いをはじめ、3月21日にカフェ併設で新しくオープンする「芦屋さくら並木店」のレア情報から、理想のおばあちゃん像まで、盛り沢山の対談でした。
…お母様が創業された「ホワイトハウス」を引き継がれ、その後は破竹の勢いで業績を拡大。ハイセンスな技術力と徹底したカウンセリングがお客様から高い支持を得ていることはもちろん、数々のコンテスト優勝、関西 No.1を誇る再来店率など、その動向は美容業界からも注目を集めています。
母が急逝し、32歳で社長に就任して以来、無我夢中でやってきました。母はヘアサロン専門で最先端のトレンドヘアを追い求めるビジネスを展開していたのですが、私はベーシックな美しさをめざし、ヘアスタイルに加え、エステやネイル、ヘッドスパなど、トータル的な大人のキレイをご提案しています。
…ベーシックな美しさにこだわられるのは?
若い頃、海外の美術が好きで「将来はキュレーターになるのもいいな」と考え、「クリスティーズ」のあるロンドンに留学していたことがあります。当時、ヨーロッパの街で出会ったマダム達は年齢を重ねることでさらに美しくなり、独自のオーラを醸し出していました。生き方やしぐさ、会話など、決して流行に左右されている美しさではないんですね。だからビジネスとしてお一人おひとりの美しさを提案するには、お客様としっかり向き合い、お客様独自の美を構築する必要があると。そこで当サロンでは一人の美容師がカラーもカットもすべてを行うのではなく、深い知識を習得した「スペシャリスト」を育成し、スタイリスト・カラーリスト・ネイリストなど各分野の「スペシャリスト」が施術するスタイルにしました。まずはカウンセリング専任の「レセプショニスト」がお客様と会話させていただき、スタイリストに引き継ぎます。お客さまのご要望はもちろん、例えば普段履かれる靴がヒールかぺたんこ靴かによって視線の高さも変わってきますので、好きなファッションやお仕事など、色々とお話させていただくことで、その方が持つ華を最大限引き出し、その人らしい美しさが最も映えるヘアスタイルを提案しています。
…自分で気付いていない魅力を引き出してもらえるのは嬉しいですね。今の自分に一番似合う髪型がわからなくて、「伸びた分を切って整えてください」と毎回同じオーダーにしがちです(笑)。自分のことを本当に理解してくれる、美のパートナーを見つけることが大切ですよね。
お話を伺うだけで、「ホワイトハウス」さんに行けば、きっとキレイになれる!とワクワクしてきますね。少し外見が変わるだけで日々の生活も大きく変わるように思います。
おっしゃる通り、美は見た目の変化だけでなく、お客さま自身の人生をも変えてしまう可能性を秘めていると思います。私達がめざしているのは“美人生”。本来の美しさに磨きをかけ、日々を豊かに過ごす、美しい女性の生き方です。お客様の人生にトータルビューティを提案すると共に、スタッフ自身もパートナーとして人生を楽しみながら、美しく成長できることを会社のコンセプトにしています。
…お客様のみならず、スタッフさんのキレイやハッピーを大切にされているんですね。真由美さんご自身もイキイキ、幸せがみなぎっているイメージがあります。
「小さなことに感動できる毎日!大きなことに動じない毎日!」をモットーに、日々感動ばかりしているからかもしれないですね。実は数年前にサーフィンに人生で初挑戦しました。海水をバケツ50杯ぐらい飲んで練習して、ようやく一人前に。80歳のおばあちゃんになっても現役サーファーが私の夢なんです(笑)。
…おばあちゃんサーファーって、カッコいい!好奇心旺盛でチャレンジャーな人はいつまでもお若いですよね。真由美さんは女性を美しくできるモノやコトに興味をもたれて、ビジネスやプライベートにどんどん取り入れてこられました。その次のステージが“食”ということで、3月21日にオープンされる「芦屋さくら並木店」は、なんとカフェを併設!私はお店のメニューをプロデュースさせていただいています。
ヘア、ネイル、エステなどトータルに施術を受けていただきますとサロンでの滞在時間が長くなり、お腹も空いてしまいます(笑)。ならばカフェを併設しようと、料理のプロの三好先生にご相談させていただきました。弊社のコンセプト「華を引き出す」と、桜並木の美しい芦屋・茶屋町から、お花をお店のテーマに設定し、ホワイトハウスの名前にちなんだ白い料理をベースに桜のピンクをあしらったメニューの考案をお願いしました。
…白く加工した食べ物は健康の敵みたいに思われていますが、カリフラワーや大根、ジャガイモ、蓮根、キヌアなど、もともと白い食材は何の罪もない(笑)ヘルシーな食材ばかり。真由美さんの新しいお店への想いがしっかり確立されていたので、白いメニューを考える作業はとても楽しかったです。忙しい現代女性にとってワンストップで美しくなれて、カラダもお腹もココロも大満足なスポットはとても嬉しいと思います。
髪型や肌、ネイルがキレイになったり、おいしいものを食べたりすると、誰もがハッピーな気分になりますよね。毎日のハッピーの積み重ねから価値観が変わり、前向きな気持ちになるなど、このお店を通じて、いろいろなきっかけをつくるお手伝いができればと考えています。
…真由美さんはいつもキラキラと輝いていて、“主役”となる金のイメージがあります。自分という芯をしっかり持ちながら柔軟性もある。誰も寄せ付けない硬い金ではなく、柔らかな金のオーラを放っています。周りに楽しい影響を与えることがお得意の真由美さんならではの「芦屋さくら並木店」、オープンがとても楽しみです。
三好さんからの質問コーナー
Q.ハマっているグルメや気になるお店はありますか。
A.“健康おたく(笑)”で、食による健康法に興味があり、漢方養生指導士の資格も取得。ずっとカラダに悪そうと思って避けていた生クリームですが、甘くなければ美味しいかも…とトリュフ塩を加えてホイップしてみたところ、意外なおいしさにびっくり。毎朝、トーストに塗って食べるほどハマっています。
株式会社スリィ インフィニティー 代表取締役 寺谷真由美
1967年生まれ。芦屋、三宮、心斎橋、梅田、東京・広尾に5店舗を展開する「トータルビューティーサロン ホワイトハウス」の2代目。創業者であるお母様の寺谷敏子さんが急逝され、2000年春に社長に就任。以来、美容分野ごとのスペシャリストを育成し、質の高いサービスに特化したスタッフ教育を徹底することで事業を拡大してきた。現在、美容事業のほか、チャームアップセミナーの企画、オリジナルアクセサリーブランドの販売やファッションや美容情報サイトの運営など、女性を美しく、魅力的にする活動に幅広く携わる。
三好 万記子(みよし まきこ)
株式会社ターブルドール 代表取締役
神戸女学院大学卒。パリに3年間滞在中、フランス料理を学ぶ。ル・コルドン・ブルーにて料理ディプロマ、リッツ・エスコフィエにてお菓子ディプロマを修得。帰国後、西宮市・夙川にて料理サロン「Table d’or」主宰。また出張料理人としてケータリングも展開、料理はもちろんディスプレイを含むトータルコーディネートに定評あり。企業へのメニュー開発、レシピ提供など、「食」を幅広くプロデュース。二児の母。