12月号
神戸のカクシボタン 第六十回 駅前で旨いもんがオンパレード 炭火バル 御影モリ家
写真/文 岡 力
数年前、高校時代の恩師とフェイスブックで再会する事ができた。昔と変わらずアクティブに活動されており連日投稿される神戸の街並みや飲食店の料理写真に心が躍る。中でもフォトジェニックな盛り付けに思わず「いいね!」した飲食店へ忘年会の口実でお供させて頂いた。
阪神御影駅で待ち合わせ、近況を話す間もなく到着したのは「炭火バル 御影モリ家」。オーナーの森修一さんは、以前からこの場所で大手居酒屋チェーンのフランチャイズを営業していたが2年前より路線を変更。こだわりの逸品を安価で提供するオシャレな洋風バルへと変貌を遂げた。奄美直送の魚、沖永良部島産ジャガイモ、ブラックアンガス牛と仕入れにこだわった料理は、どれもお酒のアテに最適。自家製の燻製沢庵を和えたポテトサラダや450gのステーキが折り重なる名物「気まぐれ肉やまワンポンドステーキ」はSNSでも人気のメニューだ。ドリンクも充実、希少性の高い焼酎や地元灘の日本酒がズラリ勢ぞろい。ソフトドリンクも一味違う。カルピスをコーラで割る伝説の関西昭和飲料「キューピット」まであった。また洋風の内装でありながら店奥には掘りごたつも完備している。
見た目では判断がつかなくなった師弟で旨いものを囲みながら昔話に花を咲かせた。ドリンクのお代わりを繰り返し、年末ムード漂う神戸の街で夜が更けていく。
■炭火バル 御影モリ家
神戸市東灘区御影中町3丁目1番地18号
プリンセスビル1F
営業時間 17時~翌1時(L・O 翌0時30分)不定休 TEL.078・846・4557
■岡力(おか りき)コラムニスト・放送作家
ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。連載・レギュラー「のぞき見雑記帳」(大阪日日新聞)「大人の社会見学」(大阪スポーツ)「Oh!二度漬けラジオ」(YES-fm)