2015年
4月号
4月号
新連載コラム 「第二のプレイボール」Vol.2
文・写真/岡力<コラムニスト>
引退後にさまざまな世界で活躍している元プロ野球選手が経営する、阪神間の店舗・施設等をご紹介します。
「ダイナミックな投球フォームでファンを魅了 山沖之彦さん」
日が暮れると仕事帰りのサラリーマンで賑わう中山手通り界隈。JR・阪急三宮駅からほど近いビルの地階に元プロ野球選手のお店がある。
ダイナミックな投球フォームで阪急ブレーブス黄金期を築いた投手・山沖之彦さんは、高知県出身。中学2年の時、バスケットボール部を辞め野球を始める。中村高校時代には、部員数が12名にも関わらず春の選抜高校野球大会に出場。「二十四の瞳」と称され注目を集める中、準優勝と言う輝かしい成績で甲子園を沸かせる。高校卒業後は、専修大学に入学し野球を続ける。1981年、高校時代からあるスカウトとの縁で阪急ブレーブスからドラフト1位指名を受け入団。初年度から主力投手として活躍。在籍した12年(オリックス含む)の間に最多勝、最優秀救援投手を含む多くのタイトルを受賞。1994年オフにオリックスからFA移籍した阪神タイガースで現役生活にピリオドを打つ。引退後は、テレビ・ラジオの解説者として活動する傍らNTT西日本で臨時コーチも経験。平成25年に友人からの誘いもあり現在の店舗を開業する。「自宅よりお店にいる方が楽しいので毎日来ています(笑)現役時代を知る野球ファンの方も来られますが皆さんお詳しいですね。私の場合、プレイするほうでしたから知識があまりありません…」。
誰もが夢見るプロの世界に入り第一線で大活躍された山沖さん。今尚、謙虚で飾らない姿勢に感銘を受ける。幼少期の想い出をアテにお酒を飲む至福のひと時。永遠のヒーローを前に喜びをかみしめながら夜が更けていく…。
BAKU
神戸市中央区中山手通り1丁目6-8
【営】 19:00~24:00
【休】 月・祝