6月号
草葉達也の神戸物語
ゲスト: 井野 美聡さん
(フットサルプレーヤー)
日本女子フットサル界の女王と呼ばれる井野さん。神戸大好きという彼女に話を聞いて来ました。
草葉 神戸にゆかりのある方、神戸が好きな方に色々とお話を聞いているのですが、ご出身はどちらですか?
井野 神戸です。北区の北五葉です。
草葉 そうですか? この企画にぴったりです(笑)
井野 もう神戸大好きですから離れられません(笑)
草葉 子どもの頃はどんなお子さんでしたか?
井野 活発! とにかく活発な子でしたね。みんなから本当に元気やね!と言われていました。学校でずっと体操服の子っていたでしょ? あれです(笑)
草葉 いました、いました(笑)
井野 先生からも体操服が一番似合うと言われていました(笑)
草葉 スポーツとしては、最初はやはりサッカーですか?
井野 そうですね。兄がやっていたので、まぁその影響で小学校二年生から蹴っていましたが、最初はやらされているみたいな感じでした。
草葉 それからずっとサッカーを?
井野 いえ、一時やっていない時期もありました。中学ではバレーボール部に入っていたのですが、試合に人数が足りないということでサッカーに呼ばれて、そこからまた始めました。それから、どこで見られたかはわからないのですが、サッカーの推薦で入学しないかといわれて、当時は一番強かった啓明女学院(現・啓明学院)に入りました。
草葉 じゃ高校時代は遊ぶ暇も無かったでしょ?
井野 もう全然(笑) 平日は部活、土日は試合・合宿の三年間です。大学では遊んでいましたが(笑)
草葉 大学は?
井野 武庫川女子です。ここでもサッカー部です。
草葉 それからINAC神戸に入られて。
井野 今ほど環境が全然整っていない時でしたが、結果が出るたびに待遇が変わっていくのを体感できた時代でしたね。
草葉 フットサルは?
井野 INACを引退して、フットサルは遊びではやっていたのですが、また人数が足りないということで試合に呼ばれて、そこでフットサルにも競技レベルの本気の戦いがあるとわかり本格的に始めました。チームを作り、タイのプロリーグにも入りました。
草葉 タイへ?
井野 本当に神戸を離れたくないので、どこか入ってプレーするのなら海外と決めていました(笑)
草葉 (笑) そんな好きな神戸でも一番好きな場所は?
井野 六甲山はよく行きますねー、夜景は本当に好きです。あと、めちゃくちゃ好きなのは湊川商店街(笑) おばあちゃんが兵庫区なのでよく連れて行ってもらったんですよ。高校の時も乗り換えが地下鉄の湊川でしたし。
草葉 私もめちゃくちゃ好きな場所です(笑)
井野 神戸ってメリケンパークとか北野とか、お洒落な場所はたくさんありますが、私は凄く神戸の下町が好きですね。今もよく行きますよ。串カツ食べたり、スポーツカステラのおじさんと仲良くなったり(笑)
草葉 通ですね(笑) では神戸の魅力を一言でいうと。
井野 海!山!街!
草葉 わかりました(笑)
「環境が人を作るので良い環境の神戸には良い人が多い」という名言を残してくれた井野さん。神戸を拠点にこれからも頑張ってほしいです。
いの みさと
1984年生まれ 元フットサル女子日本代表
啓明女学院時代に全国高校女子サッカー選手権大会と全日本女子サッカーユース選手権大会の 2 冠を達成。武庫川女子大学を経て、2004 年に INAC レオネッサ神戸に入団。フットサルに転向後は2015全国女子選抜フットサル大会優勝・同MVPなど輝かしい成績を残す。
くさば たつや
神戸生まれ。作家、エッセイスト。
日本ペンクラブ会員、日本演劇学会会員
神戸芸術文化会議会員、大阪大学文学部研究科
阪南大学国際コミュニケーション学部非常勤講師
ひょうご老舗会実行委員長