映画をかんがえる | vol.33 | 井筒 和幸
87年、確かに、世の中は浮かれまくっていたようだ。テレビ番組では『金子信雄の楽しい夕食』な…
87年、確かに、世の中は浮かれまくっていたようだ。テレビ番組では『金子信雄の楽しい夕食』な…
いきなりだが、思い出の映画たちを語る前に、今の世界情勢のことに触れたいのでお許し願いたい。…
1987年の初め、ボクはニューヨークにいた。次から次へと撮ってきた映画仕事が途切れてしまい…
1986年の4月下旬から、ゴールデンウィーク用として、『犬死にせしもの』は岡本喜八監督の『…
敗戦直後の瀬戸内海を舞台にした海賊アクション、『犬死にせしもの』の苦難続きの撮影がアップし…
昔から、映画は英語で「モーションピクチャー」と言われ、日本ではそれを直訳して「活動写真」と…
振り返ってみれば、1985年は世の中全体が浮足だっていた時代だった。この年の流行語は大学生…
製作途上にある映画は、どれだけ素晴らしく感動的な脚本が用意されていても、画像作りのセンス、…
映画館に暗闇が訪れ、映し出される別世界。どんな世界なら、観る者を問答無用にそこに引きずり込…
85年の正月映画に、ボクの心を晴れやかにしてくれるものはなかったように思う。前年に起きた製…
84年の初夏に封切られた『晴れ、ときどき殺人』は角川三人娘の一人、渡辺典子主演のただのお伽…
振り返ってみると、1980年代は人々が欲望のままに虚栄を生きた時代だ。ボクも企業のコマーシ…