6月号
神戸靴|SPIGOLA(スピーゴラ)
一年に渡ってご紹介してきた「スピーゴラ」の靴。
センシュアルなダブルモンクからアバンギャルドなクロコダイル、
オーセンティックな黒のストレートチップまで、全てに「スピーゴラ」の世界観たっぷり。
最終回では鈴木氏に靴づくりへの想いを改めて語っていただいた。
ビスポークシューズゆえお客様のご要望をオリジナルで実現することは大前提。それでいて「“暮らしの中で履いて、心が豊かになれるような靴”が僕のコンセプト」と語る鈴木氏。見た目や履き心地、全てにおいて気分が上がる靴をめざす。そしてそれはお客様に加え、鈴木氏自身も含まれるそう。「お互いにハッピーだからまた次も…と関係性が続いていく。僕ももうすぐ50歳。人生であと何足のビスポークを創れるかと考えると、一つひとつの仕事をさらに濃厚に、幸せ感を突き詰めていきたい」。自身の生産力とお客様の数とのバランスを考え、海外のオーダー会を減らして都心にオーダーサロンを設けるなど、よりお客様との関係を深める方法にシフトしていきたいという。
心が豊かになれるような靴とは? モノである靴は使って(履き込んで)、人に見られてこそ、価値が出ると鈴木氏。
「例えば、普段スーツを着ない人が週末にジャケットでお洒落をしようと思い立つ。そのジャケットにどんな時計や靴、鞄を合わせようかと考えることが楽しく、自慢の装いで街に出るとテンションがあがる。それがファッションを楽しむということ」。特に靴はとてもわかりやすいアイコンだと指摘。「あっ!ビスポークを履いている、ファッションが好きなんだと気づき、共感してもらいやすいでしょ」と鈴木氏は笑う。
こだわりの靴で気分をあげる。各々のドレスアップに「スピーゴラ」の靴をプラスオンして、幸せ気分を格上げする人が今後も増えていきそうだ。
SPIGOLA
神戸市長田区細田町5-2-16
TEL.078-641-1343
10:00〜19:00 日曜休
http://www.spigola.jp
フィレンツェの靴職人ロベルト・ウゴリーニ氏のもとで修業した鈴木幸次氏が、オーダーメイドで自分だけの最高の一足に仕上げてくれる。他に類を見ないルックスと足にピタリおさまる履き心地に、世界中にファンが多い。