5月号
すこやかに生きる〜関西の活動訪問
リズムに乗って日本語を話すことで脳を活性化「ラップで百人一首」!
音楽家・川本ルリ子さんにより設立されたRK音楽事務所では、音楽活動のほかにも、文化を通して感性を磨くためのスクールなどを開催している。「人の頭脳、身体、心は、本来一体のもの。しかし長年続いてきた競争社会の中で頭脳ばかりが重視され、身体や心は置き去りになってしまった結果、さまざまな問題が起きているのではないか」と、身体を動かしたり、歌ったり身体で表現することで人間に本来備わっていたはずのバランスある能力を引き出そうというもの。
今回、川本さんによって提案されたのは、「ラップで歌う百人一首」。リズムに乗りながら、日本の言葉を考え、発することで全脳を活性化する。近年、「右脳の活性」や「左脳トレーニング」といったことがいわれているが、川本さんは、どちらかに片寄るのではなく「全脳を活性化する生き方」を提案する。
第一回の『ラブラブ~ラップで百人一首』では、まず齋藤孝さんのベストセラー『声に出して読みたい日本語』を朗読。朗読するだけでなく、テンポよく読み、なおかつ身体をリズミカルに動かしながら発声する。「日本人の感性は昔から、能に代表されるように、あまり激しく動かないことが美徳とされてきました。そうではなく身体をテンポよく動かすことで、脳を現代に合わせて活性化し、人間の遺伝子の中に埋もれている良い遺伝子を掘り起こすのが目的です」と、声を出し、喜びのエネルギーを出すように身体を動かしながら話す川本先生。参加者も、「驚き・桃の木・さんしょの木」などテンポ良い日本語を楽しく朗読した。百人一首は、ラップ音楽に合わせて朗読。古代の日本の歌の、テンポや言葉の流れの美しさを再発見し、感動を覚えつつ、声に出しながら脳や声帯を活性化、芸術の力に花開いたひとときだった。
この「ラップで百人一首」講座は今後も月に一回程度で開催する予定。そのほかにも身体表現や演劇、コミュケーション等のスクールも多数開催されており、初心者も大歓迎という。
《今後のイベント》
「第2回NPO法人
あったか演劇研究会フェスティバル」
5月26日(土)
場所:茨木市オークシアター
「第6回東日本大震災
あったか日本(ファミリー)がんばろう
チャリティリレーコンサート」
8月25日(土)
場所:兵庫県私学会館
お問い合せ
RK音楽事務所
(あったかファミリースクール事務局)
TEL.06-6394-5137
大阪市淀川区東三国4-4-15
コラム新大阪402