2012年
5月号
5月号
関西の地球人
コンピューター工学研究のため日本へ
子どもの頃、ベネズエラではテレビで「セーラームーン」や「キャンディ・キャンディ」といった日本のアニメが放映されており、日本の文化に興味を持ち始めたのはその頃からだとか。12歳からは空手を習い始め、日本語に出会った。空手は茶帯の腕前。
地元のシモン・ボリバル大学を卒業後、奨学金をもらって2009年に日本へ。大阪大学経済学研究科に留学し、専攻は「コンピューター工学」。電車の中での人の動きをコンピューターでシミュレーションする研究を行い、修士論文は、「電車の中で大きな荷物を持った人同士がぶつかったとき、どんな心理状態になるか」がテーマだった。今年4月から大阪の自動車部品を扱う会社に就職。グローバルビジネスの世界で活躍が期待される。
日本は「コンピューターテクノロジーが進んでいる国なのに、伝統的な街並みが残っているのがすごい」と話す。住まいは大阪だが神戸にも何度も遊びに来ており、外国から来た友人たちも神戸好きが多いという。「大阪は日本っぽいけど、神戸は国際的なイメージ。友達は自分の国の文化を感じたいとき神戸に行くっていう人が多いです」と。パンダが好きで王子動物園が好き、南米の鳥もいる神戸花鳥園も好きな場所だとか。
今後の夢は「いろいろな国で働きたい」とのこと。未知の国を見たい、そこで働きたいというのが大きな夢だ。
リベイロ・ファリアス・アストリット・ジャネット(Astrid Yaneth Ribeiro Farias)さん
(ベネズエラ出身)