10月号
有馬小旅行(Arima journey)
いろづく秋の有馬温泉をぶらり歩きしました
歩く人
有馬温泉こゆな十二坊
山田佳奈さん
青山雅美さん
温泉好きで日本全国の温泉地をめぐっている山田さん、旅行好きでバックパックひとつで海外へ一人旅に出かけてしまう青山さん。お二人とも、やっぱり地元・関西の奥座敷「有馬温泉」は特別な場所。「いろいろな温泉に入りましたが、有馬のお湯は格別です。湯冷めせず、またお肌もツルツルになる気がします」と山田さん。
温泉のあとは、有馬温泉散策に出かけました。
紅葉の名所「瑞宝寺公園」
県内でも有数の紅葉の名所「瑞宝寺公園」。毎年11月2日、3日には、有馬にたびたび訪れた豊臣秀吉にちなむ大茶会が行われ、瑞宝寺公園はメイン会場となり、野点の席が設けられます。秀吉もこの公園の紅葉を愛したといわれます。
「鼓ヶ滝」で自然に癒される
もうひとつの古くからの名所「鼓ヶ滝」。滝の落ちる音が鼓の音のようだということから名づけられましたが、この日は前日の雨によって水量が多く、緑の中の新鮮な空気と水しぶきのマイナスイオンをたっぷり浴びました。滝のそばにはベンチがあり、お茶屋さんでおでんなどを楽しむことができます。
「有馬籠くつわ」「人形筆」
自然と遊んだ後は、有馬の街歩きに。ぴょこんと飛び出すかわいらしい「人形筆」、使うごとに風合いが増す「有馬籠」など、今ではここでしか作っていないという工房をのぞきました。職人さんの手づくりを、間近で見ることもできるのです。
懐かしくて楽しい、有馬みやげ「吉高屋(よしたかや)」
神鉄有馬温泉駅前にあるおみやげ屋さん。
人気の薬用入浴剤「カメ印自宅湯原料」「美肌石鹸」などオリジナルのスキンケア商品、有馬サイダーや温泉ぱんといった食品、楽しくてどこか懐かしい雑貨など、店内に入ると楽しくて時間を忘れてはしゃいでしまいます。
☎078-904-0154
[営業] 9:00~20:00(延長もあり)
[定休]水曜日(繁忙期や祭日の場合は営業)
町屋風の店内で出会うポルトガルのお菓子
茶房「堂加亭(どうかてい)」
店主・豊田康次郎さんはガラス作家。店内のランプや、花瓶、食器など豊田さんの作品が、民家を改装した落ち着いた店内や古い調度品に、しっくりと馴染んでいます。ポルトガルに留学経験のある豊田さんが、現地のレストランで学んだお菓子や、お料理などが味わえます。
「セリカイア」はシナモンやレモンの皮を使ったケーキ。有馬サイダーのレモンスカッシュとともにいただきます。初めて出会うスイーツに「おいしい!」とお二人とも歓声をあげました。他にも、季節の野菜をたっぷり使ったスープランチ(840円)、ポルトガルのビール、三田産の母子茶(もうしちゃ)、有馬サイダーを使った自家製ジンジャーエールなど、有馬や地元の味とポルトガルの味が集う一風変わった茶房です。
☎078-904-0105
[営業]10:30 ~17:00
[定休]金曜日
炭酸泉源のたもとで焼かれる元祖炭酸せんべい
有馬名物「炭酸せんべい」は、有馬の銀泉(炭酸泉)と小麦粉を使って焼き上げたやさしい味わいのおせんべいです。炭酸泉の涌き出す炭酸神社のすぐそばには、炭酸せんべいの元祖「三ツ森」炭酸泉店があります。店内では、職人さんが一枚一枚おせんべいを手焼きしています。バニラ、チョコレート、ストロベリーなどクリームをはさんだものも人気です。
☎078-904-0106(三津森本舗)
[営業]9:00~17:00
(土日祝は17:30)
トレッキング前後に立ち寄りたいモンベルルーム有馬
六甲登山の後に温泉を楽しむなど、登山愛好家が集う有馬温泉に、アウトドア用品のブランド「mont-bell」がオープン。クロージングや小物などがそろいます。お隣りは、ロッジ風のレストラン「洋食屋グリル六甲」。神戸ビーフのカレーやパスタなどが味わえて、六甲山登山の拠点として利用している人も多いんです。
☎078-907-4600
[営業]10:00~18:00(土曜は20:00まで)
[定休]水曜日(祝日の場合は翌日)
青山雅美さん(左)
山田佳奈さん(右)
有馬温泉をPRする12人の「有馬温泉こゆな十二坊」。一般公募され、8月の最終審査で決定。青山さん、山田さんは初代こゆなに選ばれた12人のうちの2人です。