2013年
10月号
テーブルつきのヘア台が「私」のパブリックスペースになってしまう

KOBEの人気ヘアサロン コウベ/スタイル Vol.3

カテゴリ:お洒落・ファッション

お客様ではなく「あなた自身」になれるサロン

ヘアサロン 「Dreap(ドレープ)」 代表
髙橋 正成さん Masanori Takahashi

美容室に行った、というよりは、友達の家に遊びに行った、という雰囲気。きらきらの椅子にかしこまって座っていくつかの雑誌を持って来られるわけでもなく、帰るときにドアを開けて待ってもらえるわけでもない。その代わりわたしたちには自由があって、好きな席に座って、本を取りに移動してもいいし、会計が終わってからでもちょっと本を読んだりしてくつろいでから帰っても良い。サロンにはメイクルームがあり、サービスでメイク直しとメイクのアドバイスもしてもらえる。
すべては「お客様が“私自身”であってほしい」という願いから生まれたサロン。内装デザインは女性スタッフが提案したもの。サロンに来る女性たちは、いつもの生活の中ではみんな、お母さんであったり、奥さんであったり、部下であったり上司であったりさまざまな役割を与えられている。唯一「私自身」であるのが、美容室に来ているときであり、だからこそわざわざ時間を割いてサロンに足を運ぶのだ――という意見から生まれた。
「最高のサービスではなく、最適なサービスを提供したい」と、髙橋さん。髙橋さんに至っては、初めてのお客様にこうカウンセリングするという。「今までどんなスタイルができなかった? 今日はそのスタイルにしてみよう」。よく考えれば「新しい自分」なんて、既存のものからは生まれてこないのだ。髙橋さんのカウンセリングは、私たちの目的としていることを見つけてくれる。技術的に確かなスタイリストたちがそれを実現する。そこには「新しい私自身」がある。なんだかワクワクしてくる。憧れでしかなかった「新しい自分」に、本当に出会えるサロン。もちろん、今までの通りで良い、絶対にこのスタイルにしたいのよ、という人にも対応してくれるのでご安心。

髙橋正成さん


「Time to you」の意味が感じられるメイクルームの前で、髙橋さんと、内装デザインを提案したメイクアップアーティスト・YORIさん


テーブルつきのヘア台が「私」のパブリックスペースになってしまう


メイクルーム

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ヘアサロン Dreap(ドレープ)

神戸市中央区京町83-2F
■電話予約078-326-6636 / 078-326-6637
11:00~20:00 日・月曜の祝日11:00~19:00
月曜・火曜休

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