9月号
~ウエディングの街から、ママの街へ~ 子育てママの〝機能性〟と 〝神戸エレガンス〟を兼ね添えたお洋服
「Mon Stork」は、芹澤麿衣さんが子育て中のママの視点で「自分が着たい」と思う服を、全てオリジナルデザインで展開している。モンストーク店舗とオンラインショップで販売を開始して1年。ママたちをはじめ、エレガンスなデザインで女性たちから注目され始めている。
子育て中の自分が着たい服
―ママのための服づくりを始めたきっかけは?
芹澤 一人目の子どもが生まれたのが3年前なのですが、その頃「こんなお洋服があったらいいのになあ」と思うようになったのがきっかけです。
まず、授乳時に着られる服がなかったので、前開きのファスナーがついたワンピースをオーダーでつくってもらいました。それを着て出かけると、同じママ世代のお友達から「ママ目線で出来ていているのにおしゃれ。どこで買ったの?」と聞かれるようになり、ご出産のプレゼントなどに使っているうちに、こんなにニーズがあるのなら、ママのためのお洋服づくりができるのではないかなと思い、「Mon Stork」を立ち上げました。
―デザインでは、どんな点に気を使っていますか。
芹澤 機能性はもちろんですが、神戸エレガンスを取り入れることも忘れないようにしています。華やかなビジューは人気なのですが、子どもを抱っこしたときにひっかかったりしますから簡単に取り外しがでいるようにしたり、襟や飾りの取り外しができてツーウェイで使えるジャケットやワンピースなど。ママはとにかく抱っこしたり走り回ったりしますから、しわがつきにくく着心地の良い服地選びにもこだわっています。
また、個人面談やお迎えなど、子どもを連れて目上の方にお会いするシーンも多いので、立場をしっかりわきまえた「母」として見ていただける、でも所帯じみた感じがしないということ。ママになることが決して「The End」ではなく、独身の若い女性から見ても「素敵なことなんだ」「女性がさらに輝けることなんだ」と憧れを持ってもらえるお洋服をつくりたいと思っています。
―ママにとって神戸の街は?
芹澤 以前、東京に住んでいましたので、神戸に帰って来て思ったのは車で移動しやすいということです。レストランやカフェには、駐車場が完備されているので子どもと一緒に行きやすいですね。街を歩いていても、ブランドショップやセレクトショップなどがまとまっていて、しかも路面店が多いのでベビーカーでエレベーターを長時間待つということもなく、楽にお買い物できます。
一方で、子どもを連れて電車に乗るとちょっと大変。例えば、駅のエレベーターが不便だったり、普通の生活なら分からないことですが子どもを連れていると大変です。お店については、靴を脱いでくつろげるような雰囲気のお店があまりないですね。ママは座ってゆっくりお茶をして、そばで子どもが自由に遊んだりできるお店が東京にあって、すごく良いなと思いました。安心してちょっとだけ目を離せるおしゃれな空間があればいいなと思います。
オンはしっかりママ、オフは素敵な女性
―「Mon Stork」ブランドの今後の展開は?
芹澤 子育てのための機能性はもちろんですが、神戸は子どもを私学に通わせるという文化が根強いですので、そういった目線で、賢いママを演出できるお受験服をプロデュースしています。オンの時はしっかりママ、オフの時は素敵な女性、この二つを両立させたお洋服づくりをしたいと思っています。ママたちに「こんな服が欲しかったんです」と言っていただくだけでなく、最近は、ママでもない若い女性の方にも「この服、好きです」「便利ですね」とお買い求めいただくケースもあります。とてもいい形で展開できていると思っています。
芹澤 麿衣 さん
Mon Stork 代表
Mon Stork 本店
078-331-1695
神戸市中央区三宮町3-1-8
10:00~19:00
水曜日休