2月号
徒然なるままに Vol.1
グエン・ドクさんのこと
昨年12月にテレビ朝日の「徹子の部屋」にベトナムの結合双生児であるグエン・ドクさんが出演していました。ベトナム戦争が終わって50年になりますが、アメリカ軍が散布した枯れ葉剤の影響で、ベトナムには多くの障害のある子どもたちが生まれました。なかでもベトちゃんとドクちゃんは胸から腹部が結合した「胸腹部結合双生児」として生まれ、二人の様子は日本でもマスコミでよく報道されました。このベトちゃんとドクちゃんを日本に紹介したのが写真家の中村悟郎さんでした。
私がドクちゃんに出会ったのは1992年11月でした。当時ドクちゃんは11歳で神戸市西区の兵庫県立リハビリテーションセンターで機能訓練を受けていました。来日する4年前の1988年に二人の結合双生児は日本の医師の協力を得て分離手術を受けていました。私が訪問したとき、ちょうど写真家の中村悟郎さんがドクちゃんに会いに来ておられ、一緒にお茶を飲みながら、枯れ葉剤やベトナムの障がいを持つ子どもたちのことを聴かせていただきました。分離手術を受けた後、兄のドクちゃんは多臓器不全のため26歳で亡くなりました。ドクちゃんもその後10回ほど手術を受けましたが、今は44歳になり、結婚して双子の子どもたちの父親となり、高校生の女の子にはサクラ、男の子にはフジと言う日本人になじみの深い名前をつけています。
「徹子の部屋」に出演したドクちゃんは「兄が私の犠牲になって死んでしまったので、兄のためにも生きなければなりません。私も健康維持に努めています。日本は第二の古里です。これまでいろんなひとたちに助けられたので、その恩返しのためにも日本とベトナムの橋渡しをしたい。二人の子どもたちにはこれから社会に役立つ人間になって欲しい。戦争のない世界にするために、若い人たちに頑張って欲しい」などと語り、「私の人生は冒険にあふれた人生だった。これからも平和のために活動したい」と視聴者にこれからの夢を話してくれました。

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