9月号
古田新太×早乙女兄弟が斬って斬って斬りまくる
劇団☆新感線の時代劇!
チャンバラは舞台の彩り!
2023年劇団☆新感線43周年興行・秋公演、いのうえ歌舞伎『天號星(てんごうせい)』が、大阪にて11月1日(水)より上演される。9月14日(木)からの東京公演に先駆け、古田新太さん、早乙女太一さん、乃木坂46久保史緒里さんと、主宰・演出のいのうえひでのりさんが来阪。会見が行われた。
今舞台は、作家の中島かずきさん、演出のいのうえさんがかねてより望んでいた、古田さんと早乙女兄弟の共演。
元禄、江戸の町を舞台とした殺し屋達の物語は、新感線らしい“殺陣” のシーンたっぷりの時代劇だ。
「古田さんとチャンバラするのが夢でした。新感線の殺陣は華やかさがあって会話が見えるところが魅力」と話す早乙女さんが演じる殺し屋は、古田さん演じる引導屋と身体が入れ替わる。
見どころのひとつだが、「強くなったり弱くなったりシンドイ」と古田さんは笑う。「わたしはもともとテレビのチャンバラを真似て遊んでいたチャンバラおたく。時代劇において、チャンバラは彩りだと思うし、ミュージカルでいう歌、踊りと同じだと思っています」。そして、自身にとっての時代劇のヒーローを聞かれると「最も愛するチャンバリストは近衛十四郎。刀の重たさ納刀の渋さがね(笑)」。
初出演の久保さんは、巫女役で歌声を披露。初めての環境に緊張したと話しつつも「早くなじんで、古田さんを“おとっつあん”と呼びたい」と笑顔を見せた。
出演はほかに、池田成志、高田聖子、粟根まことなど、お馴染みの劇団員が揃う。チャンバラおたく達が待ち望んでいたこの時代劇、笑いを交えながらもスカッとすること間違いない。
あらすじ
元禄、大江戸八百八町。口入れ屋の藤壺屋主人・半兵衛(古田新太)は、裏で世のため人のため、悪党を始末する“引導屋”として知られている。だが、実のところは顔の怖さを買われただけの、気弱で温厚、虫も殺せぬ置きもの。真の元締めは女房のお伊勢なのだった。
あるとき、金さえ積めば誰彼かまわず斬り殺す“狂犬”こと、はぐれ殺し屋の宵闇銀次(早乙女太一)が現れる。引導屋を潰し、裏稼業の独占を目論む黒刃組に依頼され、半兵衛を斬ろうとする銀次。だがその瞬間、天號星の災いか、二人を雷が直撃!半兵衛と銀次は身体が入れ替わってしまう。
天號星に翻弄されながら、己を生きようとする二人。その運命が交差する先にあるのは果たしてー!