5月号
お気に入りの車に乗り続けるために金属部品の寿命を延ばす
XADO(ハドゥー)はウクライナ語で「ハルキウの家」を意味する。
ウクライナ北東部の街に本社を置き、各地に製造・販売拠点を持つ企業。
1991年、優れた特殊技術「REVITALIZATION®」を持って設立された。
優れた技術で金属摩耗を
長期間にわたって修復し続ける
車や工業用重機などは金属部品と潤滑油によって稼働している。粉塵やほこりなどの異物、また経年劣化が原因で金属稼働面が摩耗して破損が生じるとそれまでのようにスムーズな動きができなくなる。XADOを添加することで潤滑油と共に稼働面に広がり、徐々に摩耗した部分に保護膜が形成され最終的に修復が完成する。「この技術が特に優れている点は形成と完成を繰り返し、オイル交換後もこのサイクルが持続して長期間にわたり効果を発揮することです」と丸井邦裕さん。ヨーロッパやアメリカ、アフリカ・中東諸国を中心に世界約100カ国で販売されメジャーになりつつあるXADO。丸井商会では5年前からウクライナとの直接取引を始め、輸入から販売まで一貫して手掛けている。
「非常に扱いやすくて効果が実感でき、さらに金属以外の部分への弊害が確認されないという点で信頼を置いている商品です」と言う丸井さん。商品調達の状況については、「ロシアによる軍事侵攻が始まった直後、シンガポールの極東向け商品倉庫の中から必要なものはすべて仕入れました。ウクライナでの製造も昨年5月ごろから再開され、現在は2カ月に1回のペースで貨物が届きます。必要に応じて航空便も使い、主力商品に関して弊社在庫に問題はありません」と話している。
XADOプロモーションが
ウクライナの復興支援につながる
ガソリンスタンドおよび店頭販売から始め、現在は大手通販サイトを網羅して、車が好きでメンテナンスも自身で楽しむ一般ユーザー向け販売も好調。「部品寿命を延ばしてお気に入りの車にずっと乗り続けることを目的とした商品です。取り換え部品が既に調達できなくなっているクラシックカーの愛好家や『いま乗っている車を大事にしたい』という方にもお勧めしたいと思っています。用途目的や成分が違う主力商品だけでも30種類以上あり、今後はHPの充実と日本での正式な商品カタログを作成する予定です」
今年2月に「大阪オートメッセ2023」に出展して即売会を実施したところ、既に愛用する全国のユーザーに喜ばれた。レース業界でのプロモーションにも力を入れ、2022年からスーパーフォーミュラ出場選手へのサポートを継続して行っている。「丸井商会としてウクライナへの支援を続けていますが、XADOのプロモーションに力を入れることもひいては復興支援につながるのではないかと考えています」と今後の事業展開へ意欲を見せている。