2022年
9月号
9月号
丹波焼の伝統を受け継ぎながら、
現代の生活に合う器づくりを
雅峰窯
丹波焼
雅峰窯は四季折々の豊かな自然と丹波焼の歴史が詰まった丹波篠山にて、1890年より丹波焼を作り続けています。現在は4代目市野秀之、健太、大輔と3人のつくり手で作陶しています。雅峰窯では昔から「鎬」という装飾技法を大切に続けています。成形した素地に「カンナ」という道具を使い稜線を際立たせるように模様をつける技法で、雅峰窯では手づくりでありながらも「鎬」紋様が均等に稜線を際立たせ、焼成段階で釉薬が流れてできる凹凸の濃淡がより美しくでるように心がけています。丹波焼の伝統を受け継ぎながら、現代の生活に合う器づくりを続けていきます。
雅峰窯
市野 健太さん
1986年生まれ。2006年京都府立陶工高等技術専門学校卒業。2007年京都市立工業試験場修了。2008年丹波立杭雅峰窯にて作陶を始める。2011年姫路ヤマトヤシキ美術画廊にて初個展。2013年大丸神戸店アートギャラリーにて丹波焼三人展。丹波焼新鋭作家作陶展。2014年松阪屋名古屋店にて若手丹波焼三人展。以降、個展、グループ展を各地で開催