2020年
10月号
10月号
ラグビー界のレジェンド・平尾誠二さんのレガシーを後世に
中突堤中央ターミナル「かもめりあ」にバナーを公開
日本中を熱狂の渦に巻き込んだラグビーワールドカップ2019日本大会。神戸でも3試合が行われ、大きな盛り上がりを見せた。神戸メリケンパークに設けられたファンゾーンでは、日本ラグビー界のレジェンド・「ミスターラグビー」こと平尾誠二さんの功績を称えるコーナーが設けられ、世界中のラグビーファンが訪れた。平尾さんを30年以上にわたり撮影し続けた写真家・岡村啓嗣さんの作品は、多くのラグビーファンの心を打った。
この度、メリケンパーク協議会の呼びかけにより、岡村さんや神戸市の協力を得て、ファンゾーンで展示されていた平尾さんのバナー4枚が、中突堤中央ターミナル「かもめりあ」で公開されることになった。去る8月26日には、平尾さんのご家族や神戸製鋼ラグビー部コベルコスティーラーズの関係者らが見守る中、除幕式が行われた。バナーはプレー中の写真ではなく、子どもたちと戯れる様子など、ふだんの平尾さんを被写体にしている。「平尾さんの言葉を皆さんの胸の中に残しておきたい」と岡村さん。また、平尾さんを長年にわたり取材し、現在ラグビージャーナリストの村上晃一さんは、「平尾さんにワールドカップ日本大会の成功を見て、どう言うか聞いてみたかった」と振り返った。
「神戸開港間もない明治初期にラグビーの試合が開催されてから、150年近い歴史をもつ神戸、その神戸で平尾さんのレガシーを後世に伝えたい」と渡辺真二会長は語った。