2020年
10月号
10月号
連載コラム 「続・第二のプレイボール」 |Vol.12
心技体の成長を目指す野球の教育機関
<関メディベースボール学院>
文・写真/岡力<コラムニスト>
引退後にさまざまな世界で活躍する元プロ野球選手の「今」をご紹介します。
「好きで始めた野球を嫌いになって欲しくない」。そう語るのは、関メディベースボール学院GM・総監督の井戸伸年さん。かつて大阪近鉄︱オリックスでプレーした元プロ野球選手である。
創立10年、西宮市甲子園に拠点を構える同校は充実した設備と環境の中、独自の野球メソッドが話題を呼んでいる。現在、小学生から社会人まで世代に分けてそれぞれにあった教育プログラムを実施。なかでも総勢90名の部員が在籍する中学部では16人体制で運営を行っている。3年前に完成した室内練習場にはジムも完備、専属トレーナーやトレーニングコーチが常駐している。中学部を開設して5年、既にOBは全国の強豪校へ進学し甲子園の土を踏んでいる。この日は、元近鉄バファローズの谷真一さんや女子プロ野球選手として活躍した小宮志織さんが座学を実施。野球を介してプレゼン力、メンタル強化、そして進学に必要な学力をトータルでサポートしながら人間形成を育む。他にもインタビューを実践した対話の練習など野球以外の技術も習得している。
「地頭を鍛えないと野球は上手くならない、理解して身体が動かせるように上級生が下級生を指導するのも特徴です」プロを経験した指導者だからこそしっかりと将来を見据えたアドバイスができる。聖地のお膝元で世界のグラウンドを沸かす未来のスターが今日も汗を流している。
■関メディベースボール学院
兵庫県西宮市甲子園七番町9‐27
ロイヤルプラザ七番館
TEL.0798‐41‐7055
https://www.kanmedi-baseball.com/