11月号
神戸フィルムオフィス Presents 神戸ロケが行われた最新映画情報
「潔く柔く きよくやわく」
ラストシーンの坂道は神戸でロケ
みなさまこんにちは。今月は、10月26日から公開されている映画「潔く柔く きよくやわく」をご紹介します。
原作は、いくえみ綾(りょう)さんの最高傑作と言われる同名少女漫画で、累計295万部突破のベストセラーです。
原作では登場人物も多く、それぞれの物語が描かれていますが、今回の映画でストーリーの軸となるのは、“カンナ”と“禄(ろく)”のふたりです。
カンナ(長澤まさみさん)は、幼なじみのハルタ(高良健吾さん)を、15歳の夏に事故で突然亡くしてしまいます。そのショックから、大人になっても恋はできず、心は15歳のままで止まっていたのでした。
一方、禄(岡田将生さん)は、小学生のときに、同級生の女の子と一緒に事故に合い、自分だけが生き残ってしまったという過去を抱えています。
同年代のふたりは、それぞれ東京へ上京して社会人になり、カンナは映画宣伝会社で、禄は出版社で働いており、ある日仕事で初めて出会います。禄に会ったカンナの最初の印象は、「感じ悪い男・・・」。その後も、行きつけのバーで偶然会ったりするものの、反発するばかりのふたりです。ぶつかりながら、それでもふたりは惹かれあい、やがてそれぞれの傷に向き合いながら、物語はクライマックスを迎えます。
この作品は、カンナやハルタたちが育った町として、瀬戸内海の風景が印象的に描かれています。
そして神戸でも1日だけ、重要なシーンのロケがありました。
それは、ポスターにもなっているラストシーンの坂道で、ロケ地となったのは東灘区の御影山手です。実はこの場所は、昨年の初夏にも、住宅メーカーのテレビCMが撮影された坂道です。今回の映画でも、素敵な坂道を求めて、スタッフは方々を探されたようですが、ここしかない! ということで、この坂道のために急きょ神戸ロケが決定しました。
撮影は、今年の3月中旬のことでした。寒さも和らいだある朝、閑静な住宅街に、主演のふたりが登場し、ロケがはじまりました。ご近所の皆様にあたたかく見守っていただいたおかげで、なんとか日が傾いてしまう前にロケを終えることができました。
そして撮影隊は市街地へ移動し、夜には旧居留地の神戸朝日ビルの前でカンナと禄が歩くシーンを撮影しました。大丸神戸店も、トアロード側のライトアップ延長にご協力下さいました。
大切な人を突然失った後、どう生きていくかという、誰もがいつか直面する普遍的なテーマが、丁寧に描かれています。原作を知らない方にとっても、心に残る作品になることでしょう。主題歌「かげろう」を歌うのは、斉藤和義さんです。どうぞ劇場の大きなスクリーンで、ラストシーンに至る物語を、ゆったりとご覧ください。
★市内の公開劇場
OSシネマズミント神戸
OSシネマズ神戸ハーバーランド
全国東宝系大ヒット上映中!
神戸フィルムオフィス
神戸の魅力を、映像を通して世界中に知ってもらいたいと神戸市が2000年に設立。映画、ドラマ、テレビ番組、CM、スチール写真などのロケ地探しや、撮影許認可、さらに市民エキストラの紹介まで、神戸ロケに関する支援を行なっている。
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