9月号

神戸の粋な店 ブラッスリーラルドワーズ
素材の美味しさを生かしてつくるフランスの郷土料理
街中の喧騒から離れた磯上通に2004年、柘植淳平シェフがオープンした「ブラッスリー ラルドワーズ」。アクセスの悪さは覚悟の上だったが、10年目を迎え、フランスの郷土料理とパリの下町を思わせる空間を求めて多くのお客さんが足を延ばす。
確かな目と舌で選ぶ季節の素材を使い、「一番美味しい瞬間を味わってほしい」と一皿、一皿、手をかけ心を込めて作る。中でも、野菜にかける思いは熱い。「ラルドワーズにとって無くてはならない存在」とシェフが言う、奥様のご両親が加西市の自家農園で栽培する有機野菜が毎日届く。「美味しさを最大限に生かすにはどうしたらいいのか?」。ここから新しい発想が生まれ、大きな黒板にまたメニューが加わる。
料理の道を志した柘植さんの原点は料亭での日本料理修行だという。「基本は世界共通です。そこにフランスのスピリットが加わっただけ」。繊細な盛り付けと食べる人への心遣いに〝和〟を感じさせる。「ところでスピリットとは?」と疑問を投げかけたが、「うーん、言葉で表現するのは難しい」と答えが返ってきた。口の中でトマトのガスパッチョとウニが融合し、モヒートの泡がフワフワっととろけたとき…「食べて五感で感じて」というシェフの答えが伝わってきた。
【推薦人】星加 ルリコ さん
㈱RURIKO PLANNING代表
企画・クリエイティブディレクター

パリの下町にあるビストロをイメージした気軽に立ち寄れる雰囲気。 ディナーだけを提供する〝ガストロミー〟な空間併設を計画中

ブラッスリー「ラルドワーズ」
柘植淳平シェフ

「ラルドワーズ」にはフランス語で黒板という意味があるとか。その日一番の食材を使ったメニューが記される
コースは5000円、7000円、9000円
ランチは1650円~のプリフィクススタイル

小さなアミューズ。表面を薄く凍らせたトマトのガスパッチョとウニのレモン塩添え

前菜。開いて骨を抜き、内臓をペースト状にしたものを詰めて焼いた鮎に、オクラの花とオリーブオイルパウダーなどを添えて

デザート。マンゴーと
ジャスミンティーのジュレに、
白キクラゲとクコの実を添え、アルコールを飛ばしたモヒートのフワフワ泡をのせて


アンティークなインテリアの数々。パリの下町の雰囲気を演出する


■ブラッスリー ラルドワーズ
神戸市中央区磯上通4-3-2マンション磯上1F
TEL.078-221-1171
営業日:ランチ 11:30〜15:00(L.O. 14:30)
ディナー18:00〜22:00(L.O. 21:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)