9月号
神戸ウエディング会議 10周年企画 ① 神戸ウエディングクイーン時代の日々は宝物
第3代 ウエディングクイーン
草壁 愛 さん(アナウンサー)
宮井 祐希奈 さん(会社員)
花岡 麻里名 さん(舞台女優)
ウエディングの街・神戸のPRのために神戸ウエディング会議が毎年募集している「神戸ウエディングクイーン」。今年も8月に第6代クイーンが決定しましたが、現在はそれぞれに新たなステージで活躍する元神戸ウエディングクイーンに集まっていただき、当時のお話や神戸への思いをうかがいました。集まっていただいたのは、2012~2013年に活動した第3代神戸ウエディングクイーンです。
クイーン1年間の経験が今に生かされています
―今はどんなお仕事を?
宮井 大阪市内の企業で受付を担当させていただいています。神戸ウエディングクイーン時代、研修で話し方や歩き方、笑顔の作り方など多くのことを教えていただきました。今、たくさんの方と接する仕事ですので、その経験がすごく生きていると思います。
草壁 私は、関西の放送局でアナウンサーの仕事をしています。学生時代の夢は「ウエディングプランナー」でしたが、クイーン1年間の活動で、神戸を盛り上げようと活動している神戸ウエディング会議の方々と接することで、そういった活動や思いをもっと多くの人に伝えたいという気持ちが強くなり、今の職業を選びました。今は仕事で悩んだ時やつまずいた時に、神戸が好きで一生懸命活動していた人たちのことを思い出し、「伝えたいという気持ちでこの仕事に就いた」と初心に帰り頑張っています。
花岡 現在は舞台の仕事に就いています。劇団四季の「アラジン」の舞台に出演させていただいたり、東宝のミュージカル出演が決まっています。クイーンを卒業後、2014年度ミス日本「海の日」にも選んでいただきましたので、海外で日本のPRをしたりといった、OBとしての活動も多いです。他に、ピラティスインストラクターもやっています。クイーンの1年間で私は、責任感を持つということの意味、そして「発信すること」の大切さ、挑戦しようという気持ちを学ばせていただき、それがミス日本や今の仕事の姿勢につながっていると思います。
―クイーンの活動の中で最も印象に残っているのは?
宮井 一日警察署長をつとめたり、NHKの番組に出していただいたりといろいろな経験をさせていただきました。でも何より印象に残っているのは、3人で企画・制作したウエディングの動画です。麻里名ちゃんが振り付けして、彼女の友達のプロの方たちに音楽や編集を協力していただきました。私と愛ちゃんもクラシックバレエの経験があったので、最後はみんなで踊って、このダンスはプロポーズの日のイベントでも披露しました。
草壁 あの企画は本当に心に残っています。3人がそれぞれ、神戸のいろいろな場所でプロポーズされて結婚式を挙げるというストーリーの動画、制作には神戸ウエディング会議会員の皆さんに協力いただき、素敵な場所をお借りしました。神戸には良い式場がたくさんあって、「神戸ウエディングって素敵だなあ」と私たち自身も改めて思いました。いま思い出しても本当に神戸で結婚式をしたような、幸せな気持ちがよみがえってきます。最後は関係者の方も含め100名以上でダンスシーンを撮影して、編集で皆さんの最高の笑顔を繋いでいただいて…本当にいい思い出です。
花岡 懐かしいですね。愛ちゃんと祐希奈ちゃんとイベントの後、夜遅くまで残って練習しましたね。3人の思いを本当にたくさんの方が支えてくださいました。今でもYouTubeで動画を見ると泣きそうになるくらいです。(※)
(※)「KOBE WEDDING STORY」で検索すると動画を視聴することができます
神戸ウエディングの魅力を今後も発信していきたい
―神戸ウエディングをもっとアピールするアイディアは。
宮井 神戸には素敵な式場がいっぱいあるんですよね。個人的には、私たちが作成した動画「KOBE WEDDING STORY」の中で、私の挙式シーンで使用させて頂いた神戸ポートピアホテルのセントチャペルが大好きです。大理石を敷き詰めた真っ白なチャペルにはウエディングドレスがとても映えるんです。 また、ステンドグラスもとても美しく映画のヒロインのような気分になれました。メリケンパークオリエンタルホテルのチャペルや舞子ビラなども素敵ですね。それぞれに素敵な式場の魅力を具体的に知っていただくためのアピールももっと必要かなと思います。ウエディングクイーンの先輩OBが、神戸の式場で結婚式を挙げるという企画などどうでしょう?!私はまだ予定がないのですが(笑)。
草壁 私は幼少期を神戸で過ごし、その後沖縄で育ちました。沖縄で結婚式を挙げたいという人はとても多いです。沖縄が好き、という理由でゆかりがなくても結婚式をする方もいるそうです。神戸も「神戸が好き」という理由だけで結婚式をしてもらえる場所になってほしいと思います。また、神戸の「この式場でするのが夢だった、神戸で式をあげたい」と言ってもらえるようなPRをするとか、観光と一体化したウエディングをブランド化するとか…。神戸で式を挙げることで、結婚式のために訪れた皆さんがよりいい思い出を作ることができるということがあれば、人が集まりやすいのではないでしょうか。
花岡 団体や企業が集まってウエディングの街として盛り上げていく活動をしているというのは他の街ではあまり聞いたことがないし、素晴らしいことだと思います。もっともっと発信していく力が大切だと思います。
―神戸の好きなところは。
宮井 北野町や旧居留地辺りの雰囲気がとても好きです。大学時代は神戸まで通っていましたので、ぶらぶら散歩していました。卒業後は、職場が大阪なのでなかなか行く機会がなくて、たまに行くと「やっぱり神戸が好き」と思ってしまいます。
草壁 私は長く沖縄で育ちましたが、幼少期は神戸で過ごし、3歳の時に阪神淡路大震災も経験しました。おしゃれで素敵なイメージがある神戸ですが、それだけではない「強さ」も感じます。神戸はたくさんの思い出がつまった大切な場所です。今は仕事の都合で滋賀県大津市に住んでいますが、機会があり帰って来る時に車窓に見えてくる、洗練されキラキラした神戸の風景はやっぱり素敵だなあと思いますね。
花岡 私は今、東京にいて、仕事で国内、海外ともにいろいろな所へ行くのですが、どこにいても神戸の独特な温かさを思い出すとすぐにでも帰りたくなります。「神戸っていい街だね」「神戸、行ってみたい」と言っていただけると嬉しくなります。さらに「神戸は素敵なウエディングの街、愛と感謝の溢れた街だね」と思っていただけたら、もっと嬉しいなと思っています。
第6代 神戸ウエディングクイーンが決定
ウエディングを通して神戸の街の魅力をさらに高め、神戸を「ウエディングの街」として全国に情報発信するためのPR活動をつとめる、神戸ウエディングクイーン。今年も全国から応募が集まり、8月5日にエスタシオン・デ・神戸で最終オーディションが開催されました。結果、竹井りささん、野瀬悠未さん、石本紗彩さんの3人が選ばれました。
竹井りささんは「震災後力強く進んでこられた神戸の優しく包みこむような温かさに感銘を受けています。笑顔で神戸の街を活気づけていき、更に魅力溢れる街にして参ります」。バイオリンが特技の野瀬悠未さんは「前向きな姿勢を大切にして、神戸の素敵なところを より多くの方に知っていただきたい」、バレエや声楽を学んできた石本紗彩さんは「幼い時から親しんできた神戸の魅力を、 皆様にしっかりお伝えできたら」と、メッセージを寄せました。