2026年
2月号
2月号

ライオンとヒョウの愛の子「レオポン」
神戸のカクシボタン 第146回 地元にまつわる妖怪・UMA・生物の謎を探る!!『ひょうご五国の怪物たち おかえり!ジョニー』

写真/文 岡 力
「明日、レオポンに会える…」。遠足前夜に布団の中で心躍った幼少期。昭和36年、ヒョウ(雄)とライオン(雌)の異種交配で誕生したレオポンの「ジョニー」は、「甲子園阪神パーク」(2003年閉園)のアイドルだった。体格・頭・足はライオン似、胴と尾は細長くヒョウ似、最大の特徴は双方の毛並みを併せ持つ美しい柄にあった。園で飼育されていたレオポンは全部で5匹。閉園後に4体のはく製は「天王寺動物園」「国立科学博物館」に寄贈。昭和58年に長寿(22歳)をたたえ表彰された「ジョニー」は西宮市に寄贈され「リゾ鳴尾浜」で17年間に渡り展示されてきた。しかし新型コロナの影響を受け施設は廃業し行き場を失っていたところベストプレイスが決定した。生命科学、歴史的観点からみても重要な意味を持つはく製は、西宮市の宝物として保管・活用されることとなった。劣化が激しく復元を要した。写真を資料に毛並みを再現、損傷していた左前脚の爪もレプリカが施され美しい姿で里帰りを果たした。人工交配により生殖能力が低く、子孫を残せないことから現在では「幻の珍獣」となってしまった。だが、今も昔も、その雄姿は多くの世代に感動を与えてくれる。


ライオンとヒョウの愛の子「レオポン」

■展示場所
西宮市役所 第二庁舎1階
(西宮市六湛寺町8-28)
■岡力(おか りき)
放送作家・コラムニスト・イラストレーター、ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆、番組を企画。
日本放送作家協会関西支部事務局長・大阪芸術大学短期大学部客員教授、心斎橋大学・神戸電子専門学校講師。












