2015年
5月号
5月号
学びのあるくらし③ 未来を担う子どもたちのために神戸市外国語大学のとりくみ
学園都市に集まる5大学の一つ「神戸市外国語大学」は公立大学として、神戸市と相互に協力しながら地域の学校教育振興の役割を担っている。08年には、神戸市教育委員会と連携教育に関する協定を締結し、小中高生の国際交流への理解促進や英語活動の支援、また市立学校の教員に対する英語及び英語教授法の学習機会提供に取り組んでいる。
神戸市外大を校区にもつ小学校を対象にした英語活動支援が、小学生の「外大訪問」だ。外大生をリーダーにして、児童たちがグループに分かれ研究室や教室、学生会館、図書館など学内を自由に回り、教職員や学生に英語でインタビューをする。また、英語だけでなくロシア語、スペイン語、中国語などの外国語の授業の見学は神戸市外大だからできること。国際理解とコミュニケーションの大切さを実践的に学ぶ機会になっている。
中学生を対象にした「イングリッシュ・サマースクール」は、夏休みに開催される「イングリッシュ・デイズin外大」プログラムの一環で、市内で勤務するALT(英語授業の指導助手)と外大生が工夫した楽しい企画を通して、外国語でのコミュニケーションの機会を提供し、言語や国際交流への理解を深めようというイベント。毎年好評で市内の多くの中学生が参加している。同時期に、神戸市の小学校教員や中高英語教員向けの研修を実施している。また外大で開講している英語教育等の、科目の一部をオープンクラスとし、小中高の教員の見学を受け入れ、英語指導法の向上にも務めている。
神戸市内の児童、生徒、教員の教育拠点として、神戸市外国語大学の取り組みに今後ますます期待ができそうだ。
詳しくはホームページで
http://www.kobe-cufs.ac.jp