神戸から日本一、そして世界へ神戸ファストジャイロの挑戦

2024年
9月号

神戸から日本一、そして世界へ神戸ファストジャイロの挑戦

2024年10月20日（日）、神戸ファストジャイロカップ開催
JR西日本神戸総合グラウンド　入場無料

日本におけるラグビー文化発祥の地とも言われている、神戸には唯一無二のチームが存在する。流通科学大学女子ラグビーサークルを前身に２０１８年より早駒運輸株式会社が支援に乗り出し翌年に「（一社）神戸ファストジャイロ」が誕生した。チーム名は船舶の安全航海に欠かすことのできない「ジャイロコンパス」に由来しセーラー服をモチーフとしたユニフォームは注目を集めた。５０を超える地元企業の賛助を頂きながら、スポーツ文化創出の拠点「母港（マザーポート）」となるべく活動を続け、昨年には第４回関西スポーツ応援企業「スポーツ振興賞」を受賞。公益財団法人兵庫県スポーツ協会より「強化指定チーム」の認定も受け、2020年に神戸親和大学との産学連携・支援協定を締結するなど産官学が一体となるチームである。
また兵庫県で唯一の女子ラグビーチームとしてイベント出演や小学校でのラグビーの指導など地域、世代を越えた交流も積極的に行っている。選手は早駒運輸の社員を中心に大学生や教員などが集まり、それぞれの仕事を終えてから練習が始まり汗を流している。そんな彼女たちの熱い雄姿を間近で観戦することができる。
今年の１０月２０日（日）にJR西日本神戸総合グラウンドにて「神戸ファストジャイロカップ２０２４」が開催される。当日は全国屈指の強豪チームが集結し総当たりで熱いゲームが繰り広げられる。ノーサイドの精神で試合後には敵味方関係なく、お互いの健闘を讃えあうアフターマッチファンクションもbohbohKOBE船上で開催するなど神戸港でのおもてなし文化もKFGカップの魅力の一つ。今年チームを取りまとめるのは新キャプテンの上島美紗子さん。「何としても勝ちたいです。地元開催ですので緊張もします。でも…どこのチームにも負けない勝ちたい気持ちの強さで自分たちの力を発揮したいです」。
大会を主催しチームの代表理事を務める早駒運輸株式会社・渡辺真二社長にお話を伺った。
『柔道部出身の私が、まさか女子ラグビーチームのオーナーを務めるとは思いませんでした。私とラグビーのご縁は、当時の神戸製鋼ラグビー部のミスターラグビー故平尾誠二さんとの家族ぐるみの親交からでした。息子は甲南高校の時に国民体育大会青年男子の兵庫代表となり、京都産業大学にて日本選手権第三位になるところまでラグビーに没頭し、その成長を見届ける中でラグビーの魅力や考え方を理解していきました。
公式戦はまだまだ少なく、関西大会は三重や静岡で開催されることが多いので、ファンや支援して下さる皆さまに当地神戸で女子ラグビーの真剣試合を観ていただきたくKFGカップを開催しています。男子のコベルコ神戸スティーラーズと共に、女子の神戸ファストジャイロを日本一のチームに仕上げていきたいです。』

10月に迫るKFGカップ。ノーサイドの笛が鳴るまで戦い続けるラガールたちの熱き戦いをぜひ神戸で。