9月号
2026年春、兵庫区に開校予定|マツダ自動車整備専門学校(Mazda Automobile Service Technical College Kobe)
2026年春にマツダ自動車整備専門学校(MASTeC KOBE)が神戸市兵庫区に開校する運びとなり、8月8日に神戸マツダ本社とオンラインでおこなわれたメディアカンファレンスでその概要が明らかになった。
カンファレンスではまず、学校の運営主体、学校法人5HAPPYの理事長に就任予定の㈱神戸マツダ橋本覚社長が設立趣意を説明。全国的に自動車整備の売上げは伸びている一方、整備士の数は減少しているという現状に対し、限られた「パイの奪い合い」ではなく多くの優秀な人材を育てること。さらに自動車整備士の社会的地位の向上も目指し、この社会的課題の解決を目指したいと決意を表した。
続いて校長に就任予定の山本修弘氏より、高いスキルと自分らしい未来を切り拓く力を持つエンジニアを養成すべく、「マツダ特化型カリキュラム」、「自立型人間育成」、「神戸マツダの寄り添う姿勢」を学びの3本柱とするカリキュラムを、神戸マツダの社内公募による教師陣と検討中との報告があった。
マツダ特化型カリキュラムでは、SKY ACTIVやロータリーエンジンなどマツダ独自のテクノロジーについてのみならず、マツダの哲学についても学ぶという。
自立型人間育成については、「原田メソッド」の提唱者でもある原田隆史理事の解説があり、信頼できる人間力を涵養するために、思考力・行動力・活用力・指導力を育むことの重要性や、心づくりの指針を紹介した。
MASTeC KOBEは2年制で、二級自動車整備士(総合)取得と、学生個々人の希望に応じてマツダグループにとどまらない「就職率100%」を目指す。また、在学中にマツダ独自の資格も仮認定される。校舎は神戸マツダ本社隣接に建設。電子黒板やマツダ車を豊富に揃えた実習室、食堂を備える充実の設備と、顧客に近い環境も魅力的だ。イベントやボランティア活動などたくさんの体験も可能で、人間としての厚みも増すことだろう。定員は50名だが入学の間口は広く、リスキリングを希望する学生も歓迎とのこと。ディーラーが自らこのような機関を設立するのは業界でもレアケースだが、もちろんマツダ本社ともがっちり提携する。
迷える若者よ!MAST
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神戸マツダMASTeC設立事務局
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