9月号
【特集】神戸ファッション協会×台湾デザイン研究院 連携事業開始!|
大阪・関西万博、台湾デザインエキスポに向けて
台湾デザイン研究院 デザイナーたちの感想
汪麗琴 Grace Wang
装飾デザイナー 未来式代表
2017年まで、本屋、レストラン、B&B、セレクトショップなどの経営及びデザインを手掛け、多くの賞を頂きました。そこで「台湾のためにできることはないか」と考え2018年、デザイナーが市場に入りやすくするプラットフォーム「未来式」を立ち上げました。生活ツール、工芸、ファッション、食品など40ブランドと提携し、中には日本のブランドもあります。世の中は目まぐるしく変化し、デザインや商品も転換点を迎えています。持続可能な経営、SDGsを追い求める中で、兵庫の皆様との交流を通じて新しいものが生まれると期待しています。
李雅靖 Ya-Ching Lee
竹工芸家 プロダクトデザイナー
Essence Design&Craft代表
台湾で「Essence Design&Craft」を立ち上げ、地元の伝統的な材料を使って作品を作り世界の展示会に出展、また、商品開発、販売、ブランド経営なども行っています。私は竹細工デザイナーとして生活のあらゆる場面と結び付ける作品を作り、台湾外交部を代表して海外で駐在し交流も行ってきました。今回の見学では、淡路瓦と台湾の山脈から取れる大理石との提携の可能性を考えたり、見せていただいた柳行李と竹細工の共通点に気付いたりと新しい発見があり、材料に対する理解を深めることができました。兵庫からのお招きに感謝いたします。
周育潤 Kevin Chou
プロダクトデザイナー
高い技術を一度に多く見られてうれしく思いました。個人的に、大きく3つの考えがあります。1つは伝統工芸への挑戦です。現代において、伝統工芸がどう変わっていくべきなのか。2つ目は、新領域へ踏み込む勇気です。変わっていく生活環境で、どうデザインするかを考えること。3つ目は、専門性の高い技術力の活用です。個々の技術を組み合わせれば、ライフスタイルさえも変えられる可能性があり、新たな連携が楽しみです。
凌宗湧 Alfie Lin
台湾ファッションフラワーマスター
キュレーター
どんな器にどんな花を活けるのがいいのか見極めるのが私の仕事です。日本の瓦や焼物の技術とのコラボレーションを検討したい花の産地が台湾にあり、アイデアも浮かんでいます。今回のプロジェクトは、一人のデザイナーと一人の職人のコンビではなく、多くの人を巻き込んだ共創プロジェクトにし、産地と産地を結び付けて大きな力を引き出したい。その可能性について、みんなで知恵を絞って一緒に考えていきたいです。