4月号
「国際女性デーを男性と共に 2024」|International Women’s Day with Men
1975年、国連は3月8日を「国際女性デー」に指定。従来、イタリアでは、この日をミモザデーとして、お祝いしていたので、毎年、3月8日は、世界中の国々が「国際女性デー」をミモザの花で祝っている。神戸では、一足早く、3月1日金曜日の夕べ、Kansai Global Society(KGS)の主催で、「国際女性デーを男性と共に2024」が神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開催され、200名近いゲストが集まった。
KGSは、日本開国150周年を記念して数名のボランティアによって設立されたNPO で、SDGsとグローバリズムの推進を目指し活動している。中でも、SDGs第5番目の目標である「男女平等」が日本では特に遅れているので、2019年から毎年3月に「国際女性デー」の集まりを開催し、男性と女性のコラボレーションを奨励している。
インドのシタール・タブラ演奏で、夕べが始まり、在大阪イタリア総領事マルコ・プレンチペ氏が、オープニングの挨拶で、イタリアのLa Festa della Donna(女性の日)がきっかけとなり、「国際女性デー」が設定された由来を説明。続いて、在大阪オランダ総領事マーク・カイパース氏が、私達の社会を前進させるために男女平等が基本的な必要性であることをアピールし、全員で乾杯!
最初の基調講演では、イーライリリー日本法人社長のシモーネ・トムセン氏が登壇し、家庭生活と仕事を相反する要素としてとらえるのではなく、互いに良い影響を与えるものと認識する事の重要性、また、家庭でも職場でも、幸せになるカギは、人とのネットワークではないかとアピール。リリー社内でも多様な人的ネットワークを重視し、多様性・公平・インクルージョンを推進している。仕事と家庭生活のバランスをとるためには、支援を求めることを悪いことと考えず、支援体制を構築し、自分自身のための時間も確保して自身のエネルギーを保持することが大切。二人目の基調講演では、在大阪・神戸ドイツ総領事館初の女性総領事メラニー・ザクシンガー氏が登壇し、ドイツ連邦政府内、外交官任命でも男女平等が高度に進んでいる現状を説明。男女平等を推進するには、job sharingなど、働く環境に枠組みを作ることが不可欠。仕事と家庭を両立させるには、支援体制を確保し、自分自身の限界を見極めて線を引き、仕事も自分の生活も楽しむことが大切と話した。
在大阪オーストラリア総領事トレバー・ホロウェイ氏の閉会挨拶は、流暢な日本語も交え、講演者・KGSへの賛辞と謝辞が続き、多数のゲストの出席により、日本の社会で男女平等がさらに推進されることへの期待が述べられた。その後も出席者の間で会話が活発に続く中、閉会となった。在大阪・神戸インド総領事も講演者として予定され、アジア発信の発言に期待されていたが、直前の外交公務で出席が叶わなかったのが惜しまれた。在日外交官と在日キャリアウーマンの話を通じ、男女平等の可能性について楽しく、エレガントに学ぶ機会に賞賛が集まった。
KGS 事務局:
Tel: 078-891-8160
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