5月号
女子ラグビーのマザーポート早駒運輸が 「スポーツ振興賞」受賞
1月26日、「第4回関西スポーツ応援企業」表彰式が大阪国際会議場で行われ、早駒運輸株式会社が「スポーツ振興賞」として表彰されました。
チーム運営で担う責任の重さに身の引き締まる思い
関西スポーツ応援企業表彰は関西広域連合と関西経済連合会が、関西に本社・営業所を置く企業の社員の健康促進やスポーツを通した地域貢献への取り組みを表彰する制度。2019年、「兵庫神戸の地に女子ラグビーを定着させたい」と一般社団法人神戸ファストジャイロを立ち上げた早駒運輸株式会社の女子ラグビー普及と地域活性化への取り組みが評価された。代表取締役社長の渡辺真二さんは、「こんな栄誉ある賞を頂けるとは思ってもいませんでした。まずは嬉しく、ご登壇された錚々たる皆様のお顔を拝見し非常に光栄に思うのと同時に、責任の重さを痛感しました。チームを運営するということは、早駒社員と同様に選手たち一人ひとりに目を配り、本人の将来や親御さんをはじめご家族に対して責任を持たなくてはならないということ。身の引き締まる思いです」と感想を話している。
賛同いただく企業様、選手・スタッフへの感謝を忘れずに
神戸ファストジャイロは30以上の地元企業・団体からの賛同を得ている。「支援・応援に対して感謝の気持ちでいっぱいです。1年が過ぎ次の1年の協賛金をお願いするに当たって正直、『1年早いなあ』。このタイミングで公的な機関から認めていただいたことで、『よし!これからも頑張ろう。そして応援の輪を広げよう』と気持ちを新たにしています」
選手たちは自分の仕事を続けながら、また学生としての本分を果たしながらラグビーに打ち込んでいる。「日本代表候補に挙がった選手もいて、チーム全員を前向きな気持ちにしてくれています。また4月から4人の新人選手が入団しました。流経大柏高校女子ラグビー部キャプテンが神戸親和大学に入学して神戸ファストジャイロに来てくれました。新人選手3人のうち2人は早駒運輸に入社しました。1人は追手門大学で副キャプテンを務め、関東の1部リーグチームから入団の誘いがあったにもかかわらず『地元でラグビーを続けたい』という強い思いで2部リーグといえる神戸ファストジャイロを選んでくれました。また記虎敏和スーパーバイザーをはじめ、乾あゆみヘッドコーチ、佐藤義人専属トレーナーほか素晴らしいスタッフにも恵まれています」と渡辺さん。選手、スタッフへの感謝の気持ちも決して忘れることはない。
地域の人たちに愛され親しまれる〝強いチーム〟づくりを
今後について渡辺さんは、「熱量を高めて地域ぐるみで応援する雰囲気を関西全体に広め、『チケットを買って女子ラグビーの試合を観戦しよう』と言ってもらえる魅力あるスポーツに育てたい」と話す。そのために必要なことのひとつが「愛され親しまれるチームづくり」。「神戸ファストジャイロカップ」を開催して他の地域の人たちと交流し、兵庫県教育委員会の「体力アップサポーター派遣事業」では多可町立杉原谷小学校へ出かけ、健康文化向上や地域振興に積極的に取り組んでいる。そして最も重要なことは「強いチームづくり」。新入団の選手が有望な後輩たちにも声をかけている。渡辺さんが「まだマイナーなチームのために何故そこまでやってくれるのか?」と聞いてみたところ、「関西に住んで日本代表を目指したい。そのためにも私たちがこのチームを強くします!」と答えてくれたという。「想いを代弁してくれているようで感動しました」
早駒運輸が目指すのはスポーツや文化を通じた神戸の活性化と、帰って来てホッとできる〝マザーポート〟。「女子ラグビーでもマザーポート(母港)を目指します!熱意だけが空回りしても限界がきます。応援よろしくお願いいたします」
問合せ先
早駒運輸(株)
078-321-0151
https://www.hayakoma.com/index.html
(一社)神戸ファストジャイロ事務局
078-321-0901
https://kobefastgyro.com