12月号
流通科学大学でくり広げられる学生たちの熱き戦い
I-1グランプリ2022開幕!
学生たちのアイディアを地域が抱える課題解決に活かしたいー
I-1グランプリ2022(神戸学生イノベーターズ・グランプリ)が今年も開幕。流通科学大学が主催となりI-1グランプリの名称となったのは2017年のこと。I-1グランプリの前身となる大会を含めると今大会が14回目となる。年々、学生たちのプレゼンテーション能力もアップし、協力企業からも一目をおかれる大会に成長している。
今大会は「六甲山アスレチックパークGREENIA」などを運営する六甲山観光株式会社の協力のもと、「コロナ禍で打撃を受けた六甲山観光の収益改善」がテーマに。今回の提案のポイントは、①利用者の拡大、②施設を利用した新事業、③客単価の向上。各施設の魅力の向上と集客を図り、収益アップを図るという、神戸観光の集客を図る上でも意義深い。
開催に先立ち7月11日には流通科学大学を会場に学内説明会を実施、10月8日には開会式へとつづく。今回は、流通科学大学を含め近隣の大学・高校から86名18チームがエントリー。同社取締役 経営管理部長兼 観光事業部部長の上田準氏が、今回のプロジェクトへの思いや参加学生へ激励のメッセージを送った。その後、同社の担当者から会社の概要や現在かかえる課題について、さらに事務局から今後のスケジュールや審査基準についての説明がなされた。開会式後には、同大学副学長 商学部マーケティング学科・清水信年教授が「成功する商品コンセプトづくりの要点」をテーマに、マーケティングミニ講義を実施、参加学生たちも熱心に聴講した。
そして10月29日には、フィールドワークを実施。今回対象となる施設、六甲山アスレチックパークGREENIA、ROKKO森の音ミュージアム、六甲ガーデンテラス、六甲ケーブル、グッズなどの販売店舗を訪問、何とか課題解決の糸口をつかもうと担当者に様々な質問を行う姿が。
11月26日の中間プレゼンテーション会、12月24日に最終プレゼンテーション会をへてグランプリが決定。今年はどのような妙案が誕生するか期待が高まる。
流通科学大学
副学長
商学部 マーケティング学科・教授
清水 信年
I-1グランプリは、学生が普段の講義やゼミ活動で学んだ知識を、実際に社会の問題解決に役立つ知恵として還元することを目的に始めたコンテストです。地元・神戸にゆかりある企業から、実際に直面している経営課題を提示いただき、学生が経済学や経営学などの知見を用いたり独自調査をおこなったりして、新商品の提案や企業活動の改善策などを提案します。具体的な課題を自ら設定し、悩み苦しみながらもその答えを考えだし、当事者に理解してもらえるようプレゼンテーションで伝える。この一連のプロセスを通じて、社会から求められる能力を学生が身につけることができる貴重な機会となることを目指しています。
I-1グランプリの情報はこちらから
https://www.umds.ac.jp/social/collaboration/i-1_2022/
https://www.umds.ac.jp/220720-3/