2月号
井吹東小学校 IBK1603フェスティバル
日本一の小学校で世界一の絆を育む
神戸市立井吹東小学校は、全校児童数1603名を擁する日本一のマンモス小学校。しかしこの春、井吹の丘小学校が分離新設され、子どもたちは井吹東小790名、井吹の丘小915名と離ればなれになってしまう。
そこで、今しか味わえない日本一をもっと楽しみ、子ども同士の絆を深め思い出をつくろうと、昨年12月19日に「IBK1603フェスティバル」が催された。このイベントは全校児童が参加し、各クラス(1年生は6年生と合同)がさまざまなお店を開設。前後半でお店の運営とお客のメンバーを交代し、お客が校舎内のさまざまなお店を回るというもの。プログラム委員会のメンバーが自主的に企画・運営したが、エコなイベントを目指し、画用紙は1クラス5枚までなど厳格なルールも。
スタートの前に全校生徒に向けたテレビ放送があり、なんとサンタクロースが登場、プレゼントの箱を徳山浩一校長先生が開けてみると…「か」「ん」「じ」の文字…?並び替えると「じかん」、子どもたちにかけがえのない時間のプレゼントが。
始まりと同時に、校舎は割れんばかりの歓声。みんな元気いっぱい!ボウリングや輪投げ、射的などなど縁日の遊びが盛りだくさん。中には絵本の読み聞かせや劇などユニークなアトラクションも。各クラスさまざまな発想があり、さすが子どもは遊びの天才。しかもそれがアイデアや工夫を通じ、学びに結びついているから感心する。
普段井吹東小を陰で支えるボランティアの方々も招待され、子どもにまじってしばし童心に。子どもたちが感謝を込めて接していたのも印象的だった。
「みんなで最後に楽しいことをと、4月から準備していました」とプログラム委員会のリーダー、吉本華歩さん。その努力が実り、大成功でイベントは終了。「学校は分かれても、井吹の街はひとつ。これからも仲良く」と校長先生が語るように、強い絆で結ばれた子どもたちは今後も街のコミュニティを盛り上げてくれることだろう。