03.13
伝説のパブ・レストラン「ダニーボーイ」
東門筋をのぼり切り、山手幹線を越えたところに、ハンター坂があります。
その東にたたずむのが、にしむら珈琲店中山手本店です。
ここが、にしむら珈琲の発祥の地になります。
このにしむら珈琲中山手本店の北側には、かつてフロインドリーブさんがありました。
そして、にしむら珈琲中山手本店とハンター坂をへだて建っていたのが、
アイリッシュ・パブレストラン「ダニーボーイ」です。
このダニーボーイは面白いお店でした。
お孫さんとおじいちゃん、外国人、カップル、ご夫婦、子供連れ、女性同士、サラリーマンやOLさんが仕事帰りに一杯、そしてわけあり気なカップルetc… ありとあらゆる人たちに愛されていました。
神戸の特徴は、寛容性と多様性にありますが、「誰に対しても開かれている」「誰もが気軽に利用できる」、そんな神戸そのもののようなお店でした。
お料理のメニューも豊富で、ハンバーグやローストビーフオニオンなど、どれをとっても美味しかったです。
店内は異国情緒にあふれていながら、家のリビングでくつろいでいるかのような心地良さがあり、お酒を美味しく感じさせてくれました。
中でも、アイリッシュウィスキーは格別でした。
ジェームソン(ウィスキー)にコーヒーを注ぎ、上部に生クリームを浮かべます。
時間とともに、生クリーム、コーヒー、ウイスキーが混ざり合い、とても口当たりのよい上品なお酒に変化していきます。
この心地よい空間でお酒を飲むと、時間が過ぎるのも忘れてしまいます。
閉店時間には、ナット・キング・コールの「ダニーボーイ」の音楽が流れます。
お酒に酔って、このダニーボーイを聞くと、最高の気分になりました。
残念ながら、阪神・淡路大震災でダニーボーイは、全壊し、その姿を消してしまいました。
1974年の神戸っ子に、そのダニーボーイが載っていました。
ぜひ、ご覧くださいね。