2012年
4月号
4月号
気分は新鮮 新社会人・新入生に贈る言葉(6) 清原正義
兵庫県全体が大学のキャンパス
清原正義 兵庫県立大学学長
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんを心から歓迎します。
兵庫県立大学は、平成16年に神戸商科大学、姫路工業大学、兵庫県立看護大学が統合して新たに出発した大学です。これまでに経済、経営、看護、工、理、環境人間の6学部に、12の大学院研究科を持ち、自然環境科学研究所など4つの附置研究所、さらに附属中学校、附属高等学校を擁する全国有数の公立総合大学として成長、発展しています。
播磨科学公園都市の大型放射光施設やポートアイランドのスーパーコンピュータと連携して先端的な研究・教育を行うとともに、会計研究科や経営研究科で高度職業人養成に力を入れ、看護学部・看護学研究科では災害看護の拠点づくりを進めています。他方、コウノトリの野生復帰や恐竜発掘で有名な自然環境科学研究所や環境人間学部では、環境と人々の生活についてユニークな研究・教育を行っています。
兵庫県立大学では、皆さんにこのような多様な教育・学習の場をできるだけ多く提供するために、兵庫県全体が大学のキャンパスだという考え方に立って「全県キャンパス構想」を掲げています。さらに、平成23年に「防災教育センター」を設置し、すべての学生が防災について学べるようにしました。ここで学んだ学生諸君は、東日本大震災での復興支援活動も積極的に行っています。新入生の皆さん、皆さんの様々な可能性を兵庫県立大学で試してみませんか。