2012年
4月号
4月号
気分は新鮮 新社会人・新入生に贈る言葉(8) 西泰子
まずは「自分で決めたこと」をやってみる
西 泰子 学校法人須磨学園 理事長
新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます。
これから先の数年間の限られた時間が、皆さんにとって「自分が将来何をしたいのか」、そして「どのような自分になりたいのか」を考え、そして準備をする時間となることを期待しています。
将来「どのような自分になりたいのか」が既に見えている方もいらっしゃると思います。その「なりたい自分」というものが自分以外の誰かにとっても「意味のある自分」であるとともに、少なくとも「自他を傷つけることのない自分」であることを願います。「なりたい自分」がまだ見えていない方、これから探していかれる方にお勧めしたいことがあります。
まずは「自分で決めたこと」をやってみることです。誰かが決めたことや人から与えられたことをやらされるのではなく、自分で決めたことを自らすすんで行っていただきたい。私は、自分にとって一番いい決断とは、自分自身が決めることだと考えています。他の誰のものでもない自分の人生における決断なので、主体的に行っていただきたい。もちろん未熟さゆえに失敗することがあるかもしれません。でも失敗することは悪いことではありません。なぜなら、失敗することは身をもって学ぶことですから、次に失敗したくなければ「なぜ今失敗したのか」を考えます。現在の失敗は先の人生の糧となるでしょう。
これからの皆さんのご健闘を祈っています。