12.05
WEB版 エンタメ情報|映画『ズートピア2』
日本版ニブルズ役 江口のりこさん
誰もが自分らしく…
そんな素敵な街の物語です。
動物たちが暮らす理想の楽園〈ズートピア〉で巻き起こる、ユニークで多彩なキャラクターたちの物語『ズートピア2』が、いよいよ12月5日(金)公開!
『ズートピア』(2016年公開)は、現代社会に通じる深いメッセージが社会現象となり、世界興行収入10億ドル突破、日本の興行収入は76億円を超え、歴史的大ヒット。待望の最新作は、全米を含む世界各国でひと足先に劇場公開し、早くも世界最高のオープニングを記録している。
ズートピア最大の謎に挑む、ウサギの警官・ジュディと、詐欺師から警官になった相棒のキツネ・ニックをサポートする新キャラクターのビーバー・ニブルズの日本版声優を務めた俳優・江口のりこさんに話を聞いた。
Q.江口さんの出演は、アメリカ・ロサンゼルスで行われたワールドプレミアで発表されました。感想を聞かせてください。
素晴らしい経験でした。カーペットでは、みなさん「おめでとう!」と声を掛け合うんです。「今日はプレミアだね、おめでとう!」「うれしいね!おめでとう!」。時間をかけて作品を作ってきたことに対するお互いへのリスペクトと感謝の「おめでとう」です。その言葉のもつ意味に、心から感動しました。
Q.オリジナル版のニブルズを演じたフォーチュン・フィームスターさんにもお会いになりましたね。
短い時間でしたけれど、お会いできてうれしかったです。
はじめにオリジナル版、フォーチュンさんが演じたニブルズで作品を観たのですが、彼女の声に感動したんです。ビーバーって、ファニーなイメージがあったのですが、彼女の声は知的でのびやかで、知識が豊富なニブルズにピッタリでした。彼女へのリスペクトが、私の中で「がんばろう!」に繋がった気がします。
Q.お客さんの反応はいかがでしたか?
プレミア上映に参加したのですが、客席は始まる前から熱気にあふれていて、みんなが作品の完成を待ち望んでいていたことが伝わってきました。上映中も声を出して笑ったり、驚いたり、息を呑んだり…。お客さんってこんなふうに喜んでくれるんだなぁと身に沁みて…。感激しましたし、うれしかったです。
Q.これまでも、舞台の上から観客の反応を目にしていたのでは?
そうなのですが、自分を律する意味もあって、お客さんが笑ってくれたからOK、いい反応をしてくれたからOKではないと、常に思っていました。自分の芝居の良し悪しは、お客さんに委ねるのではなく、自分自身が判断することだと思って芝居をしてきたので。けれど今回、お客さんのことをもう少し信用してもいいのかもしれないと思い直したということです。

Q.ニブルズは “陰謀論を語る” 知識が豊富なビーバーですが、似ているところはありますか?
ニブルズは、行動力とエネルギーに満ちあふれていて、時にまわりが驚くほど突っ走るタイプ。人懐っこくて、ジュディとニックに寄り添い、手助けをしますが、ちょっとおせっかいなところがあります。身近な人に対して、私にもちょっとだけ、おせっかいな部分はあるのかもしれません。
Q.印象に残っているシーンはありますか?
シーンというより、声優の仕事が初めてだったので、全てが新鮮で楽しかったですし、必死でした。何をどう準備したらいいのかわからないので、事前に戦略もたてられない。現場に入って、監督さんの指示に従って、ひとつひとつ応えていく。そんな時間でした。
例えば、あるシーンで私は、目の前のアニメーションを見ながら前に向かって声を出していました。でも監督から「このシーンは後ろにニックとジュディがいるので、後ろに話しかける感じでお願いします」と言われてハッとしたんです。あ、声を出すことに一所懸命になりすぎて、芝居をすることを忘れていた、と。
Q.俳優業に活かせるところはありましたか?
そうですね…。声優と俳優は別モノだと思います。声優はアニメーションの動きに合わせて演じますが、俳優はそうではないですから。でも、演じるという部分では共通していると思います。
Q.完成した作品を観たときはいかがでしたか?
観るのが不安でもありました。私の声だけ浮いていたらどうしよう、と。でも映画を観ているうちにどんどん物語にのめり込んでいって、気づいたら自分の声がどうとか、そういうことは忘れていました。ストーリーもキャラクターも本当に素敵なので。
Q.お気に入りのキャラクターは?
柄本明さんが演じたヘイスースが好きです。爬虫類を束ねているトカゲなのですが、おもしろいし、アウトサイダー的なカッコ良さがあるんです。
髙嶋政宏さんが演じた、ウィンドダンサー市長もおもしろいです。このキャラクターは俳優から政治家に転向したナルシストな馬なんです。

Q.声優の仕事はこれからもしたいですか?
またやってみたいですね。芝居とは共通する部分もありますから。それに「初めてのことってこんなに楽しいのか!」って思いました。「チャレンジする」って、すごくいいことですね。
Q.演じてみたい役はありますか?
ご縁があったらなんでも。
今回お話をいただいた時も「ビーバー?」と思ったし、ニブルズの姿を見ても「これが私?」と思いましたから(笑)。先日『カールじいさんの空飛ぶ家』を観ましたが、やはり面白かったです。奇妙な世界だったり、夢の世界だったり、実写では実現できないようなことが出来る。そこがおもしろい。また次の機会があったらいいですね。
Q.さいごに『ズートピア2』の魅力をひと言。
ホリデーシーズンにピッタリの作品で、私は、クリスマスを家で過ごす時間のあたたかさを思い出しました。家族、恋人、友だち、どなたと観ても楽しんでいただけると思います。音楽が素晴らしいところも気に入っていますし、それぞれの街の景色も素敵です。
それから、ズートピアには様々な動物が共存しています。各々違いがありますが、違いを埋めようとせず、違うままで同じ街にいて、違いを認めあって暮らしています。そんなところが素敵な世界だなと思っています。

◾STORY
動物たちが人間のように暮らす夢の都市“ズートピア”。頑張り屋なウサギの警察官・ジュディと、皮肉屋だけど根はやさしいキツネのニックは、憧れの捜査官バディとして事件に挑んでいた。ある日、ズートピアにいないはずのヘビのゲイリーが現れたことをきっかけに、その誕生の裏に隠された驚くべき秘密が明らかに。なぜ、この街には哺乳類しかいないのか?ヘビたちが姿を消した理由とは?ズートピア最大の謎を前に、正反対なジュディとニックの絆が試される―。
◾作品情報
『ズートピア2』
原題:Zootopia2
監督:ジャレド・ブッシュ、バイロン・ハワード
日本版声優:上戸彩、森川智之、下野紘、江口のりこ、山田涼介、梅沢富美男、
三宅健太、Dream Ami、髙嶋政宏、水樹奈々、柄本明、高橋茂雄(サバンナ)、
熊元プロレス(紅しょうが)、高木渉、山路和弘、ジャンボたかお(レインボー)
オリジナル・サウンドトラック:ウォルト・ディズニー・レコード
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
https://www.disney.co.jp/movie/zootopia2
2025年12月5日(金)より、OSシネマズミント神戸ほか全国劇場公開!

オリジナル版ニブルズ役のフォーチュン・フィームスターさんと

ワールドプレミアにて。「(C)2025 Getty Images/Getty Images for Disney.」












