04.01

WEB版 エンタメ情報|ベリーグッドマン
『サンキュー』TOUR 2025
Roverさん・MOCAさん
阪神タイガースの大山悠輔選手、中野拓夢選手をはじめ、多くのプロ野球選手が登場曲に起用。結成10年目の阪神甲子園球場ワンマンライブには3万人を動員。野球を愛し、がんばる人に愛される3人組アーティスト、ベリーグッドマンの登場です!
2月に12枚目のアルバム『サンキュー』をリリースし、4月『“サンキュー”TOUR 2025』を大阪からスタート。RoverさんとMOCAさんにお話いただきました。
Q.アルバムタイトル『サンキュー』に込めた想いは?
MOCA HiDEXがこのタイトルを言ったとき、「これしかない!」って思いました。2年ぶりのアルバムで、今回は新曲だけでなく、先にデジタル配信していてすでに聴いてもらってる曲も多いし、10周年記念ライブで披露した曲も入れてるし。3人とも同じ気持ちだったと思います。
あらためて「ありがとう」を言いたかったというか。いつも言いたいんですけどね。デビュー曲は『ありがとう~旅立ちの時~』だし、所属事務所はARIGATO MUSICなので(笑)
Rover 「ありがとう」は言いたいけど、なんか恥ずかしいんですよね。かしこまってしまう感じがして。「サンキュー」は照れずに言える。なんででしょうね。英語だけど、日本語か?くらい日常に馴染んでますね。今、初めて気づいた(笑)
MOCA 「愛」と「感謝」と「平和」が僕たちの歌のテーマだから、感謝は伝えないと。話し合ったことはないけど(笑)。でも気がついたらそういうグループになってた。だいたいはふざけてますけどね(笑)
僕たちの歌って「がんばってる人にしか聴こえない」って言われたりするんですよ。それとか、悩んでるときとか、すごく疲れてるときに聴こえてくるとか。
Rover メッセージソングとか応援ソングとか言われる理由がそこにあると思う。ふと聴こえてきて「ラララ~」って一緒に歌うんじゃなく、道場みたいなところに行く感じ。がんばろうと思ってる人が「よし!」って覚悟して聴くような。そうなるまで長い年月がかかったと思ってます。歌を聴いてもらって、僕らを信頼してもらう時間ですよね。「早く売れたい」とか「お金を稼ぎたい」とか、、じゃない道を歩いてきました。
学生も社会人も応援してほしいですよね。そういう人の心に染み込む歌を作ってるつもり。「がんばれ!」じゃなく「僕らもがんばってるからがんばろう」って気持ちで。いい話でしょ、これHiDEXが言ってた(笑)
だから『サンキュー』ってタイトルはど真ん中なんです。

Rover
Q.心に届く歌を作る。難しそうですね。
Rover 3種類の声があるっていうのは強みですね。こんだけ声に個性があるチームはいないと思う。3人の声が全然違うんですよ。声帯も違うし、声の幅、音域も。これはHiDEXがよく言ってますけど、優しさ、強さ、癒し、、、いろんな表現ができる。
メロディでいうと、僕は海外のアーティストを聴くんです。歌詞がわからない曲、歌詞のないジャズ、クラシックも。「こんなときに聴きたい」とか、曲に合う景色を想像しながら。そこに言葉をのせてみる。メロディを和訳するみたいな感じ。
いまは小曽根真さんの世界観が好き。いいでしょう(Spotifyで小曽根真を聴きながら)。デイヴ・バーンズは歌い出しがすごくいいんです。アデルも最近ハマってる。
MOCAとは好みが全然違うよね、なに聴いてんの?
MOCA ブラスバンド甲子園(笑)。『紅』とか、オリジナルを聴くより甲子園アレンジ。これ何時でも気合い入るでしょ。
普段はラジオみたいに聞いてる。Spotifyに任せて、無差別。昨日いいなと思ったのはルーク・クリストファー。(Spotifyで曲を流しながら)聴きながら「こんなんやりたいな」とか思った。でもすぐに「あ、やっぱ来世でやろ」って。「これは僕じゃなくてもいいか」って思ってね。
Rover 僕らは伝えたい言葉があるから「言葉にあったメロディをつける」か「メロディにあった言葉をつける」ってことを徹底していて。これって大事なんですよ。昨日もキュウソネコカミのヨコタシンノスケくんとそんな話してたんだけど。
そういうことを教えてくれたのは、槇原敬之さん、森山直太朗さんの音楽なんです。お2人の曲って自然に言葉が入ってくるでしょ。
MOCAは出来上がった曲に命を吹き込む的な…。僕たちのこともお客さんも、音楽にのせるのが最高に上手くて、舞台に立ったらMOCAの背中を見て「頼むで」って思ってます。

MOCA
Q.『花よりも花を咲かせる土になれ』はメッセージ性が強いですね。
MOCA 星稜高等学校野球部・山下智茂監督の言葉ですけどね。初めて聞いたときの気持ち、覚えてます。居酒屋でした。
僕らは挫けることなく順調に大人になったわけではなく「負け」を知ってるし、今でもトップアーティストじゃないから、このフレーズを歌えると思ってます。みんながんばってるじゃないですか、どんな職業でも…。毎日早起きして会社行って、部下もいて、でもまだ上司に怒られることもあって、少しハゲてきたけど「おまえ、かっこいいで」って言いたい友だちもいるし。
大勢のファンの前で歌ってる僕らの職業は「花」じゃないのか…とHiDEXがちょっと気にしたことがあったけど、職業で「花」か「土」かに分かれる話でもないし。
Rover NHK『みんなのうた』に書き下ろした曲です。子どもに向けた番組ではあるんですけど、子どもと一緒に番組を見ているお父さんお母さんに届けばいいなと思って作ったよね。「花よりも 虹よりも 何よりも 美しい」。
MOCA もっとわかりやすい、解説的な歌詞にすることもできるんです。でもそれは「人へ向けての言葉」になってしまうんですよね。僕らの歌は自分に向けての歌でもあるから、説明しすぎない。言葉ってそれぞれの理解でいいと思うんですよ。
それより大切なのは、僕も同じだよ。苦しみはあるよ。一緒にがんばるよ。そういうことだと思う。みんなが「一緒に」を大切にしたら、いい社会になるんじゃないかな。
Rover って、HiDEXが言ってた(笑)
text.田中奈都子
ベリーグッドマン “サンキュー” TOUR 2025
2025/4/12(土)枚方総合文化芸術センター 関西医大 大ホール
2025/5/17(土)大津市民会館 大ホール
2025/5/18(日)なら100年会館 大ホール
2025/6/15(日)アクリエひめじ 大ホール
2025/7/20(日)~2025/7/21(月)グランキューブ大阪 メインホール
公演情報 キョードー大阪
https://kyodo-osaka.co.jp/artist/detail/1310
ベリーグッドマン オフィシャルサイト
https://berrygoodman.com/