4月号

ベトナム元気X躍動するアジア 第16回|ソウル特別市龍山区の洪萬杓(ホン=マンピョ)さん
大韓民国(韓国)のソウル特別市と釜山広域市を訪問した。ソウルでは旧知の洪萬杓(ホン=マンピョ)さんと一緒に、彼が幼少期を過ごした龍山(ヨンサン)区を一緒に歩いた。同区では国防部また大統領室、戦争記念館があり、韓流ドラマの舞台となった梨泰院(イテオン)などが見所である。さて今回は当地紹介ではなく、韓国・日本・ベトナムを始めグローバルに活動する洪さんを紹介する。
文・ 上田義朗
日本と韓国の民間交流の推進
洪萬杓さんは、文部科学省の国費留学生として東京学芸大学大学院を終了後、大阪商業大学大学院で博士号を取得。その研究テーマは、ベトナム人労働者の勤労意識の実証分析であり、その論文審査に筆者も加わったことが「ご縁」となった。
その後の二〇〇三年から洪さんは故郷の忠清南道で文化観光分野の発展に尽力し、二〇一三年に韓国政府から「韓国地方行政の達人」を受賞。さらに日本との交流活動の功績から二〇一九年に日本の外務大臣表彰を受賞している。
大和朝廷と百済――時空を超えた友好関係
忠清南道は、かつての百済の都。日本の大和朝廷と百済の友好関係を背景に、日本に仏教が伝来(五三八年)している。千年を超える時空を経えて洪さんは二〇二三年より世宗特別自治市の海外協力官に着任。現在、大阪関西万博で最大規模の韓国館のK-POPコーナーの担当責任者となっている。
大阪関西万博と龍山区の「丸い」絆
大阪関西万博と言えば、世界最大の木造建築「大屋根リング」がシンボルだが、龍山駅前にも巨大なリングの構造物がある。
日本では「世間は狭い」というが、ベトナムでは同じ意味を「地球は丸い」と言う。洪さんを通じた大きなリングが大阪と龍山区を連結させる。洪さんは万博成功を期待してくれているし、私は感謝を込めて洪さんのご健康とご活躍を祈念したい。
上田義朗(うえだ よしあき)
流通科学大学名誉教授
日本ベトナム経済交流センター副理事長
外国人材雇用適性化推進協会(ASEO)代表理事
合同会社TET代表社員・CEO